中国ヘッジファンド業界、1-3月にクオンツ運用資産減少-22年以来
(ブルームバーグ): 中国ヘッジファンド業界でクオンツファンドは1-3月(第1四半期)に2022年7-9月(第3四半期)以来となる資産減少を記録した。株式市場の低迷が運用成績に打撃を与え、アルゴリズム主導の取引戦略に対する投資家の信頼を損ねた。
業界の四半期報告をまとめる中国最大の証券会社、中信証券の推計によると、3月31日時点のクオンツ運用資産は昨年末から4%減の計1兆5700億元(約34兆円)に減少した。
中国クオンツファンドの多くが、選好していた小型株が2月に急落したことで、前例のない資産縮小に見舞われた。国金証券によれば、監督当局がプログラム取引に対する規制を強化し、クオンツモデルが不利な条件に直面しているため、運用各社は勢いを取り戻すのに苦しんでいるという。
今月先に公表された中信証券のリポートによると、クオンツの株式商品は1-3月期の運用成績が平均マイナス4.9%となり、資産の減少で22年後半から始まった緩やかだが安定した持ち直しが止まった。広範なヘッジファンド業界は1-3月期に2000億元近く縮小し、5兆3000億元規模となった。
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原題:China Quants Saw Assets Shrink After Stock Meltdown Hit Returns (抜粋)
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