磯村勇斗が実現した「しずおか映画祭」に親友・北村匠海が登場…来年以降の協力も約束「何でもやります」
初監督作品『世界征服やめた』を上映
俳優・磯村勇斗が主宰・プロデュースの「しずおか映画祭」が4日、静岡・沼津市民文化センター大ホールで開催され、親友の北村匠海が駆けつけた。同映画祭は、沼津市出身の磯村が「静岡から映画文化を発信したい」と熱望し、発想から1年で実現。北村の初監督作品『世界征服やめた』も上映され、親友として磯村の行動力と人間性を絶賛した。 【写真】観光大使として静岡県をPRする磯村勇斗 ホール玄関口。磯村と北村のフォトセッションが始まると、双方のファン、沼津市民が歓声を上げた。「しずおか映画祭」のロゴを背に笑顔の2人。囲み取材が始まると、磯村が北村への感謝を口にした。 「こうしてこの映画祭の第一歩となる日に来てくれてありがたいですし、うれしいです。匠海のクリエイターとして優れた能力は分かっていたので、監督作品をずっと見たい思いはありました」 磯村が32歳で北村は27歳。年齢差はあるが、2人は同じ時期にブレイクし、数々の作品で共演し、俳優として刺激を受け合ってきた。そして、この日は磯村が映画祭の中心人物であり、北村が監督としての立ち位置。それぞれが思いを語った。 磯村「1年前、このホールで沼津市制100周年記念事業の舞台をやらせていただき、『次は映画祭をやりたい』と言い、こうして実現できました。ただ、携わる人数が少なくて苦労続きでした」 北村「ずっと役者として、映画界の未来だったりを語ってきた仲です。彼が映画祭をやるタイミングで、自分が初めて監督をしたのも縁を感じますし、こうしてこの映画祭に参加できたことをうれしく思います」 そして、北村は磯村の行動力を絶賛した。 「共演している時から行動力のすごさは感じていましたが、こうしたことを実現するには運や出会いや実力も必要だと思います。彼は今後も役者として日本映画のキーパーソンになると思いますが、何より人間性が魅力。さっきもスタッフさんがやるような『はい。こちらです』という動きがありましたし、今日はこうして役者としてこの場にいないのが気持ちよく映りました」 磯村の思いは「子どもの頃から好きだった映画で故郷を盛り上げたい」で、来年以降のこの「しずおか映画祭」と継続させる気でいる。 「一番難しくて大事なことが継続です。来年は(静岡県)中部で開催の話も出ていますし、もしくは3部(東部、中部、西部)同時の開催もいいと思います。その辺は今回の反省も踏まえて考え、静岡県全体で盛り上げたいと思います。そして、将来的には静岡国際映画祭という名前に変更できるようにしたいです」 その後、北村は「僕も彼の目に留まる作品に出続け、この映画祭に関わって盛り上げていきたいです。何でもやります」と言葉に力を込めた。頼もしい親友の言葉を聞き、磯村はうれしそうに目を細めていた。
ENCOUNT編集部