ロッテはポランコの久々6号ソロもドロー 藤岡が勝利目前の九回2死からタイムリー失策
(パ・リーグ、オリックス1―1ロッテ=延長十二回規定により引き分け、7回戦、ロッテ5勝1敗1分け、15日、那覇)悩める主砲がお目覚めの一発だ。ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(32)が四回に6号ソロ。16打席ぶりの安打が大きな先制弾となり、白い歯がこぼれた。 「いい球だったけど、よくボールを見てシンプルにスイングすることだけ考えて打ったで! パワー!」 試合前時点で出場した直近3試合連続で安打なし。状態を考慮されて前日14日のオリックス戦はベンチ入りしたが欠場した。休養を経て4月20日の日本ハム戦以来となる「2番・左翼」での出場で、ようやく力を発揮した。四回はカスティーヨの136キロのフォークボールを一閃。高々と上がった打球は右翼席へと吸い込まれていった。ベンチに戻ると、おなじみのパワーポーズをみせた。 昨季は外野での先発は11試合のみで、打撃に集中するべくDHが主戦場だった。今季はソト(前DeNA)が加入したこともあって、すでに17試合に外野で先発出場。練習では入念にノックを受ける姿があり「毎日もっと良くなると思って練習をしていますし、外野でもっと出れるようにしたい。自分の野球人生でずっと守って打ってきたので、そっちのほうがリズムは取れる」と熱心に取り組んでいる。 吉井監督も「評判ほどへたくそではない。アメリカにいるときは守備の方が評価高かった。彼も守るのが好きなんで、いいと思います」と評価する。守備から攻撃へ流れをもたらして、沖縄の地で復活のアーチを放った。 この1点を死守するため必死の継投。種市は8回無失点の好投。1―0の九回は鈴木、沢村とつないだが、2死三塁から西川の平凡な二ゴロを藤岡がまさかのファンブルで同点に。延長では両チーム一歩も譲らず、試合はそのまま引き分けに終わった。