【卓球】全日本選手権分離開催はやめて、「全日本ユース選手権」創設へ
全日本分離開催は2年で打ち切るべき。切り離すのはダブルスではなくジュニアではないのか
年が明けると前代未聞の全日本分離開催が待っている。卓球の全日本選手権は1936年が第一回大会なので、90年近い歴史を持つ。国内選手権とはいえ、その伝統とレベルの高さ、そして組織的な運営で世界で最もハイレベルな国内選手権と言われている。 その「全日本卓球」が最低2年間の東京(シングルス・ジュニア)と愛知(ダブルス)での分離開催が決まっているが、今になって東京での一般シングルスとジュニア、愛知県でのダブルスという史上初の分離開催に不満が高まっている。 しかも今回の全日本選手権のダブルスは、海外の大会のメジャー大会、WTTスマッシュ(シンガポール)と日程が重なり、トップ選手は全日本選手権ダブルスには参加しない。協会からすれば、WTT側が日程を考慮してくれなかったと言うだろうが、現在、国際大会の中心にいるWTTが一協会の要望を聞くとは思えない。 そもそも1週間という日程を要していた全日本選手権だが、シングルスとダブルスの両方に出たら、2週間近くを費やす。学生や一般の会社勤めする人がそれだけの時間を割くのは現実的には無理がある。 小誌では、創刊の頃から「全日本ユース選手権の創設」を提唱していた。海外のどの協会、国内選手権を見てもシニア(一般)とジュニアを同時に開催している国・協会はない。他の競技を見てもそうだ。 これを機に「全日本ユース選手権の創設」に動いてもらうことを希望する。 (卓球王国1月号「クローズアップ」より抜粋)