衆院選後に注目集まる「103万円の壁」「106万円の壁」 さらに「壁」はほかに何枚も… 超えるとどうなる? 横川楓
■壁、どう考える? 税金はどうしても「ただ引かれているだけ……」という感覚になってしまいがちです。 しかし、社会保険については、勤務先の社会保険に加入して健康保険料を支払うことで、けがや病気で一定期間休んだときに傷病手当金、出産で休んだ場合には出産手当金をもらうことができ、厚生年金に加入することで将来もらえる年金額も増えることになります。 本当はもっと稼ぎたいけど、勤務時間や手取り、配偶者の税金といった「壁」の存在を考えて、働く時間を減らしているという声をよく聞きます。 最低賃金は上がっているものの物価も上がり、出ていくお金が増えているなかで収入を自分で調整しなければならない状況では、この「壁」が今の時代に妥当なものなのか、検討が必要ですね。 「103万円の壁」の議論がどうなるか、ほかの「壁」にも動きはあるのか、ニュースをチェックしておきましょう。 (横川楓) 横川楓(よこかわ・かえで) 1990年生まれ。経営学修士(MBA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)などを取得し、「やさしいお金の専門家/金融・経済アナリスト」として活動。一般社団法人日本金融教育推進協会代表理事。「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーにお金の知識を啓発、金融教育の普及に取り組んでいる。著書に『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)、『お金の不安と真剣に向き合ったら人生のモヤモヤがはれました!』(オーバーラップ)。
横川楓