羽田空港に撮影新名所 多摩川沿い「ソラムナード」拡張部、3/31事前開園
羽田空港そばの多摩川沿いに大田区が整備した「ソラムナード羽田緑地」が、4月1日に全面開園する。飛行機を間近に見られる展望テラスなどがあり、前日3月31日にプレオープンし、写真撮影会などを開く。 【画像】羽田空港近くに開園するソラムナード ソラムナードは「羽田空港跡地第2ゾーン」と呼ばれる羽田空港と多摩川に隣接する地域にあり、全長約2キロ。このうち2019年4月に一部が開園後、2020年4月に全長1.1キロの緑地が開園した。その後、河口部へ約0.9キロ拡張する都市計画の変更が2021年11月に決まり、4月1日の開業が決まった。目玉となる展望テラスは、河口部付近に整備した。 31日のプレオープンは、午前10時から午後3時まで。キヤノンマーケティングジャパンが協力する写真撮影会や、キッチンカーが出店。オリジナルデザインの記念缶バッジのプレゼントを予定している。時間内は出入り自由で雨天決行、申し込みは不要となっている。 大田区によると、ソラムナードからは羽田空港を離着陸する飛行機のほか、東京湾方面から昇る日の出、多摩川上流方面に沈む夕日、多摩川対岸にある川崎市の工場街の夜景などが楽しめるという。上流側の緑地入口付近には、約9000株のスカシユリが植えられ、毎年5月下旬から6月中旬にかけてオレンジ色の花を咲かせている。名称は「羽田空港を象徴する空」と、フランス語で散歩道を意味する「プロムナード」を融合させたもので、2018年9月に実施した公募で決まった。 最寄りの羽田空港第3ターミナル駅からは徒歩10分。羽田空港に2カ所ある跡地開発のうち、「第1ゾーン」には、複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ、HICity)」が2020年7月に先行開業し、2023年11月16日に全面開業した。国有地を大田区が購入し、区が2070年までの50年間貸し付けている。 「第2ゾーン」は、第3ターミナルに直結する複合施設「羽田エアポートガーデン」で、住友不動産(8830)と子会社の羽田エアポート都市開発が開発を進め、2023年1月31日に全面開業している。
Tadayuki YOSHIKAWA