ニュージーランド（ＮＺ）統計局が１０月１６日発表した第３・四半期の消費者物価指数（ＣＰＩ）伸び率は前年比２．２％と、ＮＺ中央銀行の目標レンジ（１─３％）に２０２１年３月以来初めて収まった。６月１８日、ウェリントンで撮影（２０２４年　ロイター/Lucy Craymer）

Lucy Craymer [ウェリントン １６日 ロイター] - ニュージーランド（ＮＺ）統計局が１６日発表した第３・四半期の消費者物価指数（ＣＰＩ）伸び率は前年比２．２％と、ＮＺ中央銀行の目標レンジ（１─３％）に２０２１年３月以来初めて収まった。 エコノミスト予想と一致。中銀は２．３％と予想していた。 インフレ率は第２・四半期が３．３％で、２２年６月には７．３％のピークを付けていた。 キウイバンクのチーフエコノミスト、ジャロッド・カー氏はノートで、中銀はインフレとの闘いで勝利を宣言することができると指摘。「トンネルの出口の光はさらに明るくなっている。コスト圧力は和らいでいる」とし、さらなる利下げが見込まれると述べた。 第３・四半期は前期比では０．６％上昇。エコノミスト予想は０．７％上昇だった。 ＮＺドルは予想に近い数字となったことで小動き。 ＡＳＢ銀行のシニアエコノミスト、マーク・スミス氏は、中銀が１１月会合で５０ベーシスポイントの利下げを実施すると見込みつつ、「リスクは一段の緩和前倒しに傾いている」と述べた。 統計局によると、第３・四半期の非貿易財インフレ率は前年比４．９％と、第２・四半期の５．４％から低下した。