マカオ、ベビーカーの中に隠す手口のデジタル一眼レフカメラ密輸事案摘発
澳門海關(マカオ税関)は9月10日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりの一環として各イミグレーション施設のおける税関検査を強化して臨む中、前日(9日)中国本土との主要な陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーションでベビーカーを使った密輸事案を1件摘発したと発表。 税関によれば、子供を載せたベビーカーを推してマカオから中国本土へ向かう出境口にある税関検査場の申告物なしのレーンを通過しようとした男1人が人混みに紛れる動きをし、またベビーカーの底部が異常に沈んでいるのに税関職員が気づき、物品を隠している疑いがあるとして男を呼び止めた後、男に子供を抱き抱えるよう指示した後、ベビーカーに対する詳細検査を実施したところ、その底部のカゴの部分からデジタル一眼レブカメラの本体35台及び付属品が発見されたという。
男は30歳のマカオ居民で、税関の調べに対して輸出に必要な書類を提示することができず、密輸出を企図したものとして男を最高5万パタカ(約88万円)の罰金が課せられる対外貿易法違反で起訴するとともに、密輸品を押収済みとした。 税関では、市民に対して物品の出入りに関する法令の遵守、また報酬を得て違法な運び屋行為に関与することがないよう累次の呼びかけを行っている。