メルセデスF1、空力主任ビーノが離脱へ。その一方でフェラーリからはレスタら上級スタッフを獲得か
空力部門の再編成に着手したメルセデスF1から、6年間在籍した空力主任のジョアッキーノ・ビーノがチームを去ることになるとmotorsport.comの調べで分かった。 【リザルト】F1エミリア・ロマーニャGP フリー走行 ビーノは2018年2月から現在の役割に移る2022年10月まではプリンシパル・エアロダイナミシストを担当していた。 メルセデスの空力部門は大きな変革を迎え、フェラーリの元チーフデザイナーであるシモーネ・レスタを含む2名の上級スタッフが、予想よりも早くマラネロからブラックリーへ拠点を移すこととなった。 レスタは戦略開発ディレクターとして、もうひとりのエンリコ・サンポはパフォーマンス・ソフトウェア・アプリケーション責任者として10月にメルセデスへ加入できるようだ。 これはフェラーリとの取り決めによるモノで、フェラーリはメルセデスからパフォーマンスディレクターのロイック・セラ、チーム代表候補と言われたジェローム・ダンブロシオを同日から獲得することができた。 ここ数週間、メルセデスとフェラーリの間でのスタッフの行き来が注目されてきたが、メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、この動きが普段と異なるモノではないと説明した。 「F1チームの通常の波と流れだと思う」とアリソンは語った。 「最近のチームの規模は大きい。どの年であれ、多くの人を送り出し、それに見合った数の人を囲い入れる。それはほぼ全てのチームに当てはまることだ」 これほど短い期間で主力スタッフを失うことへ懸念はないかと尋ねられ、アリソンは次のように答えた。 「私がモチベーションに関してコメントする意味はないと思う」 「明らかに、チームには経験豊富で優秀な人材が必要だ。我々は経験豊富で優秀な人材が去っていくのを見たくない」 「しかし我々も同じペースで、経験豊富かつ優秀な人材を集めている。だから、どのチームも他よりも自分たちと一緒にいたいと思ってもらえるような行動を取るよう務めるのが我々の仕事だと思う」
Jonathan Noble