【蒲郡ボート(ナイター)クイーンズクライマックス】渡邉優美 冷静な対処で上位通過に成功/GⅠ初Vに挑む
<30日・蒲郡ボート・5日目> 【ボート王国九州・山口!】 勝って進出とはいかなかった。それでも優出は優出。しかも上位での優出だ。渡邉優美(32)=福岡・105期=のトライアル最終戦はインから2着。言ってみれば敗戦だが、合計点は25点でファイナルは2号艇。「勝ち切れていないので何ですけど、一番合わせて臨めた気がする」。調整作業がうまくいった手応えを大事にしながら、大みそか決戦へと向かう。 【クイーンズクライマックス トライアルの得点順位(全3戦終了)】 この日は平常心では済まないレースだった。2戦目に続いて抽選で1号艇を手にしたが、6号艇の平高奈菜が前付け。インは確保したものの、「コース幅を空け過ぎなかったかな。あ、でもレースは続けなきゃ」と進入から大わらわ。しかも4カド細川裕子が快ダッシュ。そのまくりに屈することになった。 ただ、連日の冷静さが大敗を回避。同じくインだった前日もまくられたが、無理に抵抗はせずに立て直すことに専念。この日も、慌てずに立て直して2番手でBSへ。「出足はいいと思う」という言葉もうなずけるしぶとい内容だった。 今節に臨むに当たって、ヘアカラーをオレンジにした。「大人びたみかん色です。これが一番、ティアラに合うと思って」と戴冠のための準備は誰よりも施してきた。「最終日はティアラをかぶることだけ考えて、一日を過ごします」 今年、女子の特別戦線の開幕戦(2月、びわこGⅡレディースオールスター)を制したニューヒロイン。最後はGⅠ初Vで一年を締めくくる。