足利出身の職人が和菓子店「一菓」 9年の修業後に故郷で開業
足利の和菓子店「一菓(いちか)」(足利市通5、TEL 0284-22-3427)が12月24日、オープンして3カ月を迎えた。(足利経済新聞) 【写真】「焼きたてどら焼き(クリームチーズ&ナッツ)」 店主の村田千聖さんは足利市出身。旧足利女子高校(有楽町)を卒業後、パティシエを目指し東日本製菓技術専門学校(群馬県前橋市)に進学。和菓子の奥深さに感銘を受け、和菓子職人を志したという。1932(昭和7)年創業の老舗和菓子店「本郷三原堂」(東京都文京区)で5年、「微笑庵」(群馬県高崎市)で4年修業を積み、2022年には難関といわれる全国和菓子協会「選・和菓子職(優秀和菓子職)」に合格。「30歳までに、故郷の足利で店を持つ」という夢を実現し、9月24日に同店をオープンした。 村田さんは「焼きたて、出来たては、作っている職人しかなかなか食べることができない。お客さまにも『焼きたてのおいしさ』をそのまま届けたい、という思いがある」と話す。店名は、村田さんが「一つ一つのお菓子を丁寧に手作りする」という思いを込めて四字熟語「一意専心」を造語にした「『一菓』専心」に由来する。 メニューは、注文を受けてから焼き上げる「焼きたてどら焼き」(216円)や、毎朝焼く「朝焼きかすてら」(1切れ216円~)、毎月デザインが変わる「季節の上生菓子」(378円)のほか、生クリームをふんだんにサンドした数量限定の「生かすてら」(324円)を取りそろえる。「焼きたてどら焼き」は粒あんとこしあんがあり、トッピングでバター(32円)、クリームチーズ&ナッツ(54円)、生クリーム(54円)を用意する。 オープンから3カ月たち、村田さんは「県内外からたくさんの方が来てくれて、うれしく思っている。学生から年配の方まで、気軽に立ち寄ってもらえたら」と話す。 営業時間は10時~18時。火曜定休。駐車場3台。
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