京都・石清水八幡宮で「不老長寿の霊薬」を収穫 黄金色の実、新春のお神酒に
京都府八幡市八幡の石清水八幡宮で、新春のお神酒「橘酒(たちばなしゅ)」に使われるタチバナの実の収穫が始まった。巫女(みこ)らが本殿にある東西の庭に植えられた木から、黄金色の実を丁寧に摘み取った。 日本に古くから自生するタチバナは「不老長寿の霊薬」と言われ、同宮では江戸時代に宮中や将軍家に実を献上したという記録が残っている。 この日は巫女らが5センチ大の実をはさみで40個ほど収穫し、竹かごに入れていった。新嘗祭(にいなめさい)で神前に供えた後、城陽市の城陽酒造で3年間熟成させる。今年は実りが良く、12月中旬ごろまでに計10キロほどを収穫する見込み。 今春から巫女を務める佛教大4年の北風まほさん(21)は「初めてなので緊張した。お酒を飲んで元気になってほしい」と話していた。