幸運招いて…来年の干支ヘビの置物 薩摩錫器の職人が手作り
鹿児島県霧島市国分の薩摩錫器(さつますずき)製造元「岩切美巧堂」で、来年の干支(えと)にちなんだ巳(み)の置物作りが最盛期を迎えている。9日、11人の職人が一つ一つ手作業で躍動感ある作品に仕上げていた。 【写真】〈別カット〉来年の干支ヘビの置物制作に追われる錫器職人=9日、霧島市国分中央4丁目
薩摩錫器は県指定の伝統工芸品。溶かしたスズを鋳型で固めた後、やすりで丁寧に削ってなめらかな曲線とうろこを表した。福をもたらすとされる白いヘビの置物も。縁起物として引き合いが多く、12月下旬にかけて全国の百貨店に出荷する。 大小12種類計500個を用意した。6600円~55万円(税込み)。県内では山形屋や鹿児島空港の売店などで購入できるほか、インターネット販売もする。 岩切洋一専務(51)は「スズは割れない、さびないのが特徴で縁起の良い金属。幸運の白いヘビの置物を玄関や床の間に飾ってもらい、明るい新年を迎えてほしい」と話している。
南日本新聞 | 鹿児島