女性アイドルが相次ぎアナログ盤 背景に「アイテム化」
LPジャケットで世界観を表現
女性アイドル業界では、ももいろクローバーZがアルバムを限定でアナログ盤化しているほか、でんぱ組.incが昨年発表したシングルで配信、CDに加え、アナログ盤とさらにカセットテープでの発売も行い、多様化を図りました。またアイドルとメタルの融合をコンセプトとしたBABYMETALも、昨年発表した1stアルバムを二枚組アナログ盤として今年6月に発売する予定です。 BABYMETALのアルバムは2014年度のCDショップ大賞を受賞していますが、あえてアナログ盤を出すことについて所属事務所のアミューズは「リリースから1年を経たが様々なエリアや幅広い方々に聴かれており、音楽ファンの方からもアナログ盤を待望される声が多かった」と話しています。また「BABYMETALの世界観を作るコンテンツの一つであるジャケットを楽しんで頂きたい」ともしており、アナロク盤には配信やCDとは異なる大きなジャケットなどが魅力になるとみています。 CDが売れない時代といわれ久しく、AKB48グループに代表されるような握手券の封入などの特典が欠かせなくなっている女性アイドル業界。その中でCDと並行してアナログ盤を発売する動きが広がっていることについて、アイドル専門ライターとしてアイドルの最前線に詳しい岡島紳士氏は「アナログ盤やカセットテープに収めることで音源そのものをアイテム化することができ、限定版などによってより深い満足感をえられる。また、現在のアイドル業界で最も購買力の高い世代は30歳代、40歳代であり、これらの世代にはアナログ盤などはなじみのあるものなのも大きい」と話しています。