「6月の英国ご訪問前からお疲れのご様子が」 雅子皇后の現在のご体調 当日になってもコンディションが見通せないままの “綱渡り”
JRの手配が間に合わず
さる宮内庁関係者によれば、 「両陛下の乗車される特別列車は、一編成を借り上げる形で、一般乗客の利用する新幹線とは別のダイヤで運行されます。ご静養の際には通常、ご出発のひと月以上前に宮内庁からJR側に連絡をするのが習わしです。というのも、お召列車の運転を担うことができる運転士を手配するなど、JR側でも調整に時間を要するからなのです」 ところが今回は、 「ご静養の日程を決めるに当たり、両陛下からのご指示が“リミット”を過ぎてしまったため、侍従職らがJR側とのやり取りを始められず、結果として手配ができなかった。つまり間に合わなくなってしまったのです」(同) さらに、そうした事態がもたらされた背景には、以下のような事情があったというのだ。 「実は、早い段階では愛子さまも同行される選択肢が検討されていました。ですが、ご勤務先の『青少年・ボランティア課』は、学校などの夏休み期間はことのほか忙しく、まとまったお休みを取られるのが難しいとの結論に至りました。お三方で行かれる可能性を探っていたことも、手配が間に合わなかった理由の一つではありますが、最も大きかったのは皇后さまのご体調でした」(同)
“綱渡り”のような状況
この関係者が続けて言うには、 「かねて“ご体調の波”がおありの中、とりわけ6月の英国ご訪問前から、皇后さまにはお疲れのご様子がうかがえました」 それは例えば、 「行事ご出席の際にお支度に時間がかかるなどして、御所のお部屋から予定通りのお時間にお出になれない状況が続いていました。本来であれば女官をはじめ、側近らが『そろそろです』などと促すべきところ、他ならぬ陛下が『(雅子皇后のご様子は)私が見ますから』と、日頃から仰っているため、周囲はご様子を静かに見守ることしかできないのです」 その“波”のため、ひと月先のご予定が組みづらいだけでなく、当日になってもコンディションが見通せないまま事に当たるという、“綱渡り”のような状況が続いているというのだ。 実際に英国へご出発された日の朝も、両陛下が皇居正門からおたちになる際にはおよそ10分の遅れが見られ、またご帰国後、上皇ご夫妻へごあいさつに向かわれた時にも5分ほど遅刻なさっている。そして今回、那須へと向かわれた21日も、事前に定められていた皇居乾門からのご出発時刻を20分ほど過ぎていたという。 「愛子さまがご一緒されないという点が、いっそう皇后さまのお気持ちを萎(しぼ)めてしまった面も否めませんが、ご体調がすぐれない日が続き、日取りをお決めになる作業もままならなかった。このため特別列車の確保はかないませんでした」(同)