センバツ2023 彦根総合・吹奏楽部、演奏で選手後押し 人数確保へ協力者求め奔走 /滋賀
センバツ出場が決定した彦根総合では、吹奏楽部も初めてとなる甲子園での応援に向けて準備を進めている。現在の部員は8人と少なく、引退した3年生やOBの力も借りながら、アルプススタンドでの演奏で選手を元気づけようと練習にも熱が入っている。 同部は昨秋の近畿大会準々決勝で初めてスタンドでの演奏を経験した。3年生も合わせて20人で参加したが、高橋桃花副部長(2年)は「外では音が響きにくく、人数も少ないので音が足りない」と痛感。大会後は甲子園出場を見据え、30人を目標に「部員急募!」と書いたポスターを校内に貼ったり、OBらに協力を求めたりと人数確保に奮闘する。その結果、7人が募集に応じた。 既に演奏する13曲を決め、練習を重ねているが曲目は野球部員に知らせていない。山田敬祐投手(2年)は「人数が少ない中、頑張ってくれていてうれしい。どんな曲が出てくるか楽しみ」と期待を寄せる。 吹奏楽部OBの金谷愛真美(あまみ)さん(25)は「現役時代は野球部の応援で演奏がしたかったので参加できてうれしい」と笑顔。並川叶愛(とあ)部長(2年)は「夢の大舞台で演奏できることに感謝し、選手の力になるような演奏がしたい」と意気込んでいる。【飯塚りりん】