「話の辻褄が合わない」ダルビッシュ“元女房”のMLB球宴捕手が大谷翔平の賭博スキャンダル”無実”主張に疑問を投げかける
大谷は日ハム時代に口座の管理を母親に任せていたこともあり、資産などの金銭面の管理には無頓着であることで知られる。だが、450万ドル(約6億8000万円)もの大金がなくなったことに気がつかないのはおかしいとの単純な疑問を投げかけたのだ。 ピアジンスキー氏は、「そういう大谷が珍しいわけではない。お金を騙し取られてしまった人々を多く知っている。なぜなら彼らは、口座に触れるべきではない人にアクセスを許していたからだ。それは口座の金額が変わる度にアクセスできる財務担当者か代理人だ。しかし、今回の翔平に関していえば、それは親友の通訳だった」と説明。 さらに「もうひとつ奇妙なことは、すべてが明らかになった日(20日の韓国でのパドレスとの開幕戦)に、試合中は、2人はベンチにいて『ヘイ!我々は友人同士だ。夕食に行こう』というような雰囲気だったにもかかわらず、それが突然、試合後に『いいや、この男は何も知らない間に僕から450万ドル(6億8000万円)を盗んでいた』となった。この状況が、どうも腑に落ちないんだ」と続けた。 ピアジンスキー氏が「話の辻褄が合わない」と感じるのも無理はないかもしれない。この疑問は、大谷の会見後に「ジ・アスレチック」や「米ヤフースポーツ」なども呈していたことだ。 ただしピアジンスキー氏が、現役時代はいわくつきの捕手だったことを忘れてはならない。打席に立つバッターに悪口を言って喧嘩を売ったり、審判に悪態をつくことで有名で、コーチの股間を蹴ったり、練習をさぼってポーカーをするなどトラブルばかりを起こしオフシーズンにはプロレスラーとして活躍したこともある。2011年にスポーツ・イラストレイテッド誌が215人の現役選手を対象に行ったアンケートでは、29%の得票で「最も卑劣な選手」の1位に選ばれ、2012年にある米メンズジャーナルが100人の現役選手を対象に行ったアンケートでも34%を獲得し「最も嫌いな選手」で1位に選出されている。引退後はフォックススポーツの解説者を務めているが、毒舌が売りだ。そんな彼が今回のスキャンダルに黙っていられなかったのもわからないではない。 大谷は本拠地でデビューを飾りシーズンは本格的にスタートしたが、すでに始まっているMLBの調査や、内国歳入庁と国土安全保障省の共同捜査。そしてMLBのマンフレッドコミッショナーが「捜査に動いている」と明かした連邦当局の捜査の結論が出るまで、この問題は尾をひきそうだ
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