勤続20年で退社した元フジ・石本沙織アナ「自分の居場所探しに必死だった」コンプレックスを払拭した大塚アナからの「ひと言」明かす
フジテレビのアナウンサーには、やはりアイドル性が必要なのかなと思っていたので、「私はフジテレビっぽくないな」と思ってコンプレックスに感じていたことがありました。大塚さんのひと言で「私のキャラもちゃんと認識されていて、必要とされているんだ」と思えたことは、その後の自信に繋がりました。 ── スポーツなどを担当されているイメージも強いです。 石本さん:最初に「めざにゅ~」、そのあと「めざましテレビ」のスポーツコーナー、土日の夕方のニュースのスポーツコーナーなどを担当しました。任された仕事を振り返ってみても、入社時の自分のイメージとマッチしたのかなと思って嬉しかったですね。実際に、選手の皆さんと一緒にスポーツを体験させてもらう機会も多く、それをおもしろがってくれたのもありがたい環境だったと思います。
── 石本さんの元気はどこからくるものなんですか。 石本さん:実は、私の両親もこういう感じなんです。夫が最初に私の実家に来たときは驚いていました。「家族全員、声が大きいね」って。基本的にちょっとテンション高めな家族なんですが、うちではこれが普通といいますか…。ロートーンで、相手から「機嫌が悪いのかな」と思われてしまうのが心配だというのもあります。一緒に過ごす方には、楽しい時間を過ごしてほしいと思っているので、まずは私からオープンに心を開くというのは自然としていたことかもしれません。
── アナウンサーは天職ですね。 石本さん:大学在学中にチアリーディングをしていたこともアナウンサーの仕事に役立ちました。演技中は、つらい局面であっても、基本的に口角を上げて笑顔をキープしなくてはなりません。アナウンサーの仕事は、初めてお会いする方とお話しする機会も多いですし、人に興味があるという要素も必要なので、あとあとこの仕事が向いているのかなと思うことはありました。
■歌うまアナとしてもブレイク ── 石本さんといえば、歌が上手いアナウンサーとしてのイメージも強いですが、テレビで歌唱力を披露するきっかけはなんでしたか。 石本さん:めざましテレビでご一緒していた高島彩さん、中野美奈子さんとカラオケによく行っていたのですが、おふたりから「歌、うまいね!」と言ってもらっていました。当時、今田耕司さんと東野幸治さんが司会で、高島彩さんと中野美奈子さんがアシスタントをされていた「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦」のプロデューサーに、彩さんたちが「後輩に歌が上手い子がいる」とポロッと言ってくださったようなんです。