ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピットらも出演、男女6人の共同生活を描くシットコム「フレンズ」の見どころ&あらすじに迫る
ニューヨークを舞台に、個性豊かな男女6人の共同生活を描いたシットコム(シチュエーション・コメディ)の大ヒットドラマ「フレンズ」。本記事では、恋に仕事に愉快な騒動が繰り広げられていく本作のあらすじや見どころを深掘りしていく。 【写真】仲良く笑顔で乾杯をしているジェニファー・アニストン“レイチェル・グリーン”たち ■作品を盛り上げる個性豊かな登場人物たち アメリカで1994年から2004年まで放送され、シーズン10まで続いた本作。まずは作中に登場する個性的な主要人物たちを紹介しよう。 ジェニファー・アニストン演じるレイチェル・グリーンは、裕福な家庭に育ち、世間知らずでわがままで泣き虫のお嬢様だ。シーズン1の第1話では、結婚式の途中で逃げ出してしまう様子が描かれる。そんなレイチェルの幼馴染モニカ・ゲラー(コートニー・コックス)は、潔癖症で負けず嫌いな性格。子供の頃から成績優秀で両親からも可愛がられて育った兄のロス・ゲラー(デビッド・シュワイマー)を羨ましく思っている。 他にも、モニカの潔癖症についていけず同居を解消したモニカの元ルームメイト、フィービー・ブッフェ・ハニガン(リサ・クドロー)をはじめ、モニカのアパートの向かいの部屋に住んでいるチャンドラー・M・ビング(マシュー・ペリー)や、チャンドラーのルームメイトで大親友のジョセフ・フランシス・トリビアーニ(マット・ルブランク)などが登場。 辛い過去を持つ者や陽気で少し抜けている者など、魅力的なキャラクターたちが作品を盛り上げる。 ■ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピットらゲストスターの出演エピソードにも注目 本作は、ゲストキャストが豪華なことでも知られている。シーズン2の第13話にはジュリア・ロバーツが登場し、マシュー演じるチャンドラーの幼馴染・スージーを演じている。マシューがジュリアに出演をお願いしたことで実現したゲスト出演だったが、この出演前後、2人が私生活で交際していたことも報じられている。 また、シーズン6の第21話にはブルース・ウィリスが登場。ロスの交際相手の父親・ポールを演じており、この出演によりエミー賞コメディシリーズ部門のゲスト俳優賞を受賞している。別作品でウィリスと共演したマシューが本作へのゲスト出演を依頼したことで実現したという。その貫禄の演技に注目だ。 さらに、シーズン7の第20話にはウィノナ・ライダーが登場。大学時代にレイチェルと同じ社交クラブに所属していた友人・メリッサを演じている。レイチェルとメリッサが偶然遭遇し、学生時代に酔っぱらってキスをした記憶がよみがえり、ひょんなことから再びキスをすることに…。コメディ作品への出演が珍しいウィノナは一体どんな演技を披露しているのか、見逃せないエピソードとなっている。 そして、シーズン8の第9話にはブラッド・ピットが登場。レイチェルの高校時代のクラスメイトで、いまだにレイチェルを嫌うウィルを演じた。出演当時、レイチェル役のジェニファーとブラッドは実生活で夫婦であり、この夫婦共演は大きな話題となった。その後2人は離婚することとなるが、2021年に開催されたイベントで、ジェニファーは本作でのブラッドの出演シーンを絶賛していたという。ファンの間ではブラッド出演回は、いまだに名場面として語り継がれているようだ。 ほかにも、ジョージ・クルーニー、ブルック・シールズ、チャーリー・シーン、ロビン・ウィリアムズ、ダコタ・ファニングなど、そうそうたるスターがゲスト出演。豪華俳優陣たちが突然登場するシーンは、本作の見どころ一つと言えるだろう。 ■妻に捨てられたロスと、結婚式をドタキャンしたレイチェルによる波乱の幕開け シーズン1の第1話「マンハッタンの6人」では、シェフの助手として働くモニカ、俳優志望のジョーイ、ジョーク好きのチャンドラー、シンガー・ソングライターのフィービーが、セントラル・パークカフェで仲良くお喋りをしていると、そこへモニカの兄で古生物学者のロスが現れる。ロスは妻がレズに目覚めて離婚したことを嘆き始めるのだが、さらにそこへ結婚式をドタキャンして逃げ出したレイチェルが花嫁衣装のまま駆け込んでくる――。 シーズン2の第1話「ロスの新しい恋人」では、レイチェルへの思いを告げられぬまま出張に旅立ったロスが描かれる。彼の思いを知ったレイチェルは空港へロスを迎えに行くが、彼は新しい恋人のジュリーと一緒だった…。その後、ロスのことが気になるあまり情緒不安定になったレイチェルは、元カレのパウロと一夜をともにしてしまう――。 シーズン3の第1話「マンハッタンの6人、再び」では、チャンドラーは別れた恋人・ジャニスとヨリを戻すが、ルームメイトのジョーイはジャニスのことを嫌っていた。そんな中、ジャニスはジョーイと仲良くなろうと頑張るのだが…。一方、レイチェルに「なんでも話せる友達がいないのは不幸だ」と言われたロスは、チャンドラーと性的妄想について打ち明け合う――。 シーズン4の第1話「渚でロスとレイチェル…その後」では、ロスはレイチェルとヨリを戻すことを決意する。しかし、レイチェルから渡された手紙には、“別れた原因はすべてロスにある”といった内容が綴られており、読み終えたロスは大激怒。再び冷戦状態に突入してしまう――。 シーズン5の第1話「ロスの結婚式、その後…」では、ロスがエミリーとの結婚式で新婦の名前をレイチェルと呼び間違えてしまい、カウンターパンチを食らう。そのことを知ったレイチェルはロスへの思いに揺れる。その後、ハネムーンへ向かう飛行機の登場時刻になってもエミリーは姿を現さず、ロスは偶然空港で出くわしたレイチェルを旅行に誘おうとするのだが――。 ■泥酔状態で結婚したロスとレイチェルは慌てて無効手続きをするが… シーズン6の第1話「ベガスの夜が明けて…」では、酔った勢いで結婚してしまったロスとレイチェルが描かれる。泥酔していたため結婚したことを覚えていなかった2人は、すぐに婚姻無効の手続きをしようとするが、ロスはまた結婚失敗の傷がつくのが嫌で、レイチェルには無効手続きをしたと嘘をつく。そんな2人の姿を見たチャンドラーとモニカは、衝動的に結婚するのをやめて同棲することに――。 シーズン7の第1話「チャンドラーのプロポーズ…その後」では、モニカがチャンドラーとの結婚に大はしゃぎ。そんな彼女の姿に複雑な思いを募らせたレイチェルは、思わずロスにキスしてしまう。そこから話題がレイチェルに集中し、主役の座を奪われたモニカは腹を立てる――。 シーズン8の第1話「ベスト“フレンズ”披露宴」では、レイチェル、モニカ、フィービーのうち、妊娠したのはレイチェルだということが発覚する。将来を不安に感じたレイチェルはもう一度妊娠を検査してみるが、フィービーから妊娠していないと嘘をつかれ、ショックを受ける。そのことで子供を産みたかったのだと気付いたレイチェルは、出産を決意するのだった――。 シーズン9の第1話「プロポーズの行方」では、無事出産したレイチェルが、勘違いからジョーイにプロポーズされたと思い込む。誤解を解きたいジョーイだったが、タイミング悪く邪魔が入り、なかなか言い出せずにいた。そんな中、レイチェルの婚約を知ったフィービーは、相手がロスだと思い、彼に祝福の言葉をかける。ロスがレイチェルに確認しに来たことでジョーイも誤解を解くことができたが、ロスは“レイチェルがジョーイのプロポーズを一度は承諾した”という事実に傷ついてしまう――。 シーズン10(ファイナルシーズン)の第1話「ジョーイとレイチェルのキス…その後」では、バルバドス島のホテルの壁が薄かったせいで、レイチェルとジョーイ、ロスとチャーリーがキスしたことがモニカ、チャンドラー、フィービーの3人にバレてしまう。ロスはジョーイにチャーリーとのことを打ち明けるが、ジョーイはレイチェルへの思いをロスに言うことができず――。 恋に仕事に友情に、6人の男女が繰り広げる愉快な騒動を描いたドラマ「フレンズ」は、オンライン動画配信サービス「Hulu」にてシーズン1~10まで配信中だ。