昨年の新車販売も23万台超をマークしてぶっちぎりの首位! その魅力に迫る!! ホンダ「N-BOX」大研究
昨年、日本一売れたクルマは、ホンダが誇る"絶対王者"「N-BOX」。しかも、唯一の20万台をマークする無双ぶり。気になる新型の売れ筋は? 弱点は一切ないの? てなわけで、週プレ自動車班がガシガシ取材してきた!! 【表】2023年の新車販売総合ランキングほか * * * ■爆誕した3代目は、〝脱オラオラ〟 売れに売れた! 自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)の発表によると、昨年、ニッポンで最も売れたクルマはホンダの軽スーパーハイトワゴン・N-BOXだった。ちなみにスーパーハイトワゴンとは、背が高く、スライドドアを持つ軽のことだ。 販売台数は前年比14.4%増となる23万1385台! 2位のヤリスに3万台以上、3位のタントには7万台以上の差をつける無双ぶり。 ちなみに総合トップに立つのは2年連続で、軽自動車に限ると9年連続で頂点に輝いた。加えて昨年末にはホンダ史上最速で累計販売250万台を突破して話題を呼んだ。 そんな無敵のN-BOXに昨年10月、3代目が爆誕! 新型N-BOXの開発責任者の諫山博之(いさやま・ひろゆき)氏はこう話す。 「王者N-BOXは、これまでお客さまから全方位で高い満足度をいただいてきました。今回の新型はその全方位をさらに磨き抜いたものです」 今回登場した3代目は、エンジンと骨格を2代目から継承している。実はN-BOXというクルマ、現在、ホンダの国内市場の40%近くを占めている。要は失敗が許されない大黒柱なのだ。そこで、今回のフルチェンは大ヒットを記録した2代目の方向性をトレースした形となった。もちろん、3代目らしさもある。 「新型には上質や品位というテーマがあり、リアコンビランプやグリルから、いわゆる〝オラオラ感〟を消しました。それにより中高年のダウンサイザー(小さなクルマへと乗り換える人)の皆さまにも受け入れられるデザインに仕上がったと自負しております」 3代目もこれまで同様に標準タイプとカスタムの2種類を用意しているが、ホンダがドヤ顔だったのは標準タイプ。諫山氏もこう胸を張る。 「2代目はカスタムが人気でしたが、3代目は標準とカスタムで迷われるお客さまが増えるのではないでしょうか」 実のところ、ホンダに3代目N-BOXの最新の販売状況を聞いてみたが、購入者の65%が国内の売れ筋である派手顔のカスタムを選んでいるという。