ドジャース・大谷翔平、弾丸二塁打&好走塁で延長戦勝利に貢献 悲願のワールドシリーズ初戦で日本人選手10年ぶり安打
○ ドジャース 6x-3 ヤンキース ● <現地時間10月25日 ドジャー・スタジアム> ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)が現地時間25日、ヤンキースとのワールドシリーズ第1戦に「1番・指名打者」でフル出場。ワールドシリーズ初安打を放ち、延長戦勝利に貢献した。 ヤンキース先発は昨季アメリカン・リーグのサイ・ヤング賞右腕コール。初回、ワールドシリーズでの初打席は外角いっぱいのフォーシームで初球打ち。センター後方へ角度良く上がった飛球に歓声が沸き起こるも、フェンス手前への中飛に終わった。 3回裏、二死走者無しでの第2打席はカウント2-2から内角低めへのナックルカーブで空振り三振。1点を追う6回裏、無死二塁の好機で迎えた第3打席は、カウント0-1から外角高めのチェンジアップを叩きつけ、遊ゴロで凡退。2番ムーキー・ベッツ、3番フレディ・フリーマンも打ち取られ、無得点に終わった。 1点ビハインドの8回裏、一死走者無しでの第4打席は回跨ぎの3番手右腕ケンリーと対戦。カウント1-0から外角のチェンジアップを振り抜くと、打球速度113.9マイル(約183.3キロ)の弾丸ライナーが右中間フェンスに直撃。二塁に滑り込んだ大谷は、二塁手トーレスが外野からの送球を弾いた隙を見て三塁へ到達。続くベッツの中犠飛で同点のホームを踏んだ。 試合は延長戦に突入し、10回表にヤンキースが1点を勝ち越し。直後の10回裏、一死一、二塁の好機で大谷が第5打席を迎えると、ヤンキースは6番手左腕コルテスを投入。代わり端の甘く入ったフォーシームに初球打ちを試みるも、左翼ファウルゾーンへ打ち上げた打球を左翼手バードゥーゴがスタンドに飛び込みながらキャッチ。好守備に阻まれ、左邪飛となった。 二死と追い込まれたドジャースだったが、2番ベッツが申告敬遠で満塁となった後、3番フリーマンが逆転グランドスラムを右翼スタンドに叩き込んで劇的サヨナラ勝利。4年ぶりワールドシリーズ制覇へ白星スタートを切った。 この試合の大谷は5打数1安打、1三振という内容。日本人選手のワールドシリーズ出場は2020年レイズの筒香嘉智以来、4年ぶり16人目。ワールドシリーズでの安打は2014年ロイヤルズの青木宣親氏以来、10年ぶり。ポストシーズン通算成績は打率.277、3本塁打、OPS.903となっている。
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