独ラインメタルと伊レオナルド、装甲車両分野で合弁に合意
[ローマ 4日 ロイター] - ドイツ防衛大手ラインメタルとイタリアの同業レオナルドが3日、戦車や装甲車両の生産で新たに折半出資の合弁を立ち上げることに合意したと発表した。最初の事業としてイタリア軍向けに主力の戦車と歩兵戦闘車の開発を目指す。 この提携について両社首脳は4日、欧州の装甲車両セクターを巡る再編の第一歩だとの見方を示した。 ラインメタルのアーミン・パッパーガー最高経営責任者(CEO)は、合弁を通じて欧州全体で500億ユーロ超の規模となる市場を取り込めると指摘。「これは欧州レベルで装甲車両分野が再編する、ごく最初の段階と言える」と述べた。 レオナルドのロベルト・チンゴラニCEOは「(合弁の)狙いは未来のための先端的な車両を創造することにある。クロスドメインで相互運用可能、将来的には衛星やヘリコプター、航空機と通信できる車両だ」と説明した。 これまで欧州の防衛セクターに関しては各国の利益調整が難しく、業界再編のハードルになっていが、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに欧州が一体となって防衛力を強化しようとする気運が高まっている。