「優等生みたいなLINEが来ました」“河村勇輝の恩師”福岡第一の井手口コーチが五輪日本代表に言及
8月5日、「令和6年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」に出場している福岡第一高校の井手口孝コーチが、パリ2024オリンピックで予選敗退となったバスケットボール日本代表について言及。教え子でもある河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)と五輪後にかわしたやりとりについても明かした。 福岡第一は同日に行われたインターハイ初戦で、文星芸術大学附属高校(栃木県)に100-50で勝利。現在指導する選手たちのプレーぶりについて振り返った後、予選グループフェーズ3連敗に終わったパリ五輪バスケ日本代表に関する質問を受けると、「河村と(ジョシュ・)ホーキンソンは別として、それ以外の選手で、もうちょっと…なんというのかな……。ベテランの経験ある選手たちが、熱きプレーをして欲しかったなという気がします」と、表現する言葉を探りながら慎重にコメント。 続けて、「吉井(裕鷹)は良かったですね」と、攻守に“熱いプレー”を見せた男子日本代表背番号91の存在にも触れつつ、話す内容は徐々に日本バスケ界全体の未来を思う方向へ。女子も含めバスケ日本代表の五輪予選グループフェーズ全6試合が地上波で生中継されたことの意味の大きさを噛みしめるように思いを語った。 「もちろん勝つに越したことはないけれども、結局オリンピック種目が数ある中で、この男女6試合は全部みんなが見られるように地上波で放送したわけでしょう。当然バスケットファンじゃない人たちも見ているわけですよね。僕らが見て残念な内容だったし。メディアがせっかく地上波でいきましょう!といったのに、なんだ…って。ワールドカップ前にまた戻っちゃったという風にならないようにしないとな、と。これで(地上波テレビ)放送してくれるのが当たり前なんだ、とはならないでしょうね。勝っていて面白いから放送してくれるわけで。フランス戦みたいな負けだったらまた次につながるんでしょうけど、あとはちょっとね」 また、河村から「優等生みたいなLINEが来ました」と、メッセージのやりとりをしたことも明かし、「河村自身も『日本男子バスケットの向かっている方向は間違っていないなと感じました』と言っていました。ある面、競れたからね。あとは『明日から次に向かって頑張ります』ということでした」と、井手口コーチ。 長年バスケに携わってきたからこそ、あえて日本代表に“足りなかった”と感じたことも口にしていたが、河村については「あの小さい体であれだけの選手たちにガツンガツンとやられると、やっぱりキツそうな顔もしていましたけどね…よくやったんじゃないですか」と、労いの言葉も忘れなかった。
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