【ABC特集】「食べ物、水…何も足りてない」「毛布1枚で寝た」 道路寸断で十分な支援届かず 石川・輪島市の孤立した地域は今【能登半島沖地震】
(Q.必要なものは?) 「おかげ様でこれ以上は贅沢になりますから。でも(避難が)長期になったら、いつまでもがんばろうという気持ちだけじゃ、みなもたない。なんとか手立てを打ってください。家はもう住めないんです」 別れ際、女性は声を詰まらせながら「私たちの声が届くようにお願いします」と、取材班に何度も頭を下げました。
被災地は7日から8日にかけて強い寒気が流れ込み、最低気温が氷点下の厳しい寒さに見舞われています。 (Q.3連休の間、灯油はもちそうですか?) (村田直之さん)「今のままだと、もたないかもしれないんですけど、自衛隊が徒歩で持ってきてくれるので、期待しています」「地震が起きてから一回もお風呂に入っていないので、お風呂があるといいなと思っています」
道路の寸断で十分な支援が届かず
今回の地震被害の特徴の一つは、被災地への道路が限られていることです。多くの地域が孤立し、通行できる道も土砂崩れや陥没の影響で片側通行を余儀なくされ、大渋滞が発生しています。大量の支援物資が届き始めていますが、それぞれの地域に運ぶ道路がふさがれてしまっているため、十分な量を輸送することが難しくなっているのです。 通行止めになっている区間では、日々至るところで補修工事が進んでいますが、被害の範囲が広く、全面開通までには時間がかかりそうです。寸断された道路をいかに早く復旧するかが、被災地に暮らす人たちの生活を支えるひとつのカギになりそうです。 (塚田隆介)