新生GAG結成までの3人の思い「20年福井とやってきた以上、今後もやることは一緒」
6月22日に開催した『GAG CONTE LIVE「ピザカッターでチヂミを3等分」』より、安田ファニーを加えた新たな3人体制での活動を開始したGAG。決断するまで、3人にはそれぞれどんな思いがあったのか。 【関連】GAG福井俊太郎単独インタビュー「たとえどんなに売れても、僕の魂は大宮にあります」 さらにファニー安田は7月7日(日)より、大宮セブンにも加入することを発表した。初期メンバーでありながら、大宮セブンに新たな風を吹かせるであろうGAGに「大宮」の変化を聞いた。
ファニーがおるやないかい
──まずは、新たな3人体制になった経緯から伺わせてください。 福井俊太郎(以下、福井) ひろゆき(現・ヒロユキMc-II)が抜けて、4月1日からふたりでやることになったその翌日か翌々日に、もうSJさんが「今後トリオになってもいいんじゃない?」と言ってくれたんです。 SJ ふたりになるって聞いたときから、「福井はトリオがいいって言い出すやろうな」というのが僕の中にあったんですよ。約20年前、NSCを卒業して福井から声かけられたときも「トリオやりたい」って誘われて、もうひとりを探しながらふたりでの活動を始めた。思えばそのときとまったく一緒の状況になっていたわけで。 福井 SJさんから言われて「その選択肢もあるんか」と思いました。それで、長い目で見て誰かいたら、と考えてみたんです。僕らの色を知ってて、合わせてくれて、楽しくやれそうな人をイメージしたら、「ファニーがおるやないかい」となって。いくつかの条件を一発でクリアしてくれたのがファニーだったんですね。で、「やるならこの人」と決まっているのに変に空気を読んで遅らせる必要もないんじゃないかと。 SJ ふたりでしばらく活動してからのほうがいいんじゃないかとか、いろいろ相談したし、自分とも向き合いました。結果、20年福井とやってきた以上、今後もやることは一緒やし、僕はどんなかたちでもいい、と一番に思ったんですよ。だったらネタを書いている彼のテンションが上がる状況のほうがいいわけじゃないですか。福井を横で見てて、コンビよりも3人のネタのほうが浮かびやすいし、楽しんで書ける人だとわかったんで、じゃあもう3人になろうと。 福井 で、僕が4月上旬にファニーの家の近くまで行き、慣れない街でランチしたあとに僕のテリトリーであるマクドに連れていって、そこで誘いました。 安田ファニー(以下、ファニー) わざわざうちの近くまで来てくれたんで、これはただごとじゃない、もしかしてGAGを辞めるんかなとも思ってました。でも本当に数%だけ「誘われるのかな」とも思っていて。実際に聞いたときは、なんてことを言ってくれるんだと。18年前に芸人を始めたときから僕はGAGさんを見てきて、ずっとおもしろい人たちで、たくさんのファンの方がいる。そこに誘われるって想像もしてなかったので、うれしさはもちろんありますけど、まさかと……。その時点では福井さんからは「気持ちを伝えに来ただけだから、結論は急がなくていい」と言われたんですけど、おふたりの歩みを止めるわけにはいかない。その2日後にSJさんを交えてもう一度話をすることになっていたので、そこまでに結論を出そうと思いました。……トリオ経験もないし、演技もできないですし、不安だらけでした。でも自分の中でいろんな項目のトーナメントを勝ち抜いたのがやっぱりおふたりが「おもしろい」というところで。おもしろいふたりに必要とされたのなら一緒にやらせてください、という決断になりました。