生活費は「週ごと管理」なら息切れしない!電子マネーでの予算管理術も【連載・節約のくふう】
「週単位」で毎週リセット!支払いは電子マネーで
川崎さんは、生活費を使って食品や日用品を購入する際に、現金ではなく電子マネーを利用しています。こうすることで、残高以上の金額を買わずに済むというメリットが。 残額が設定金額未満になると自動的にチャージされる“オートチャージ”はあえて使わず、手動のチャージ方法を選択しています。 おもに利用しているのは、行きつけのスーパーで使う『nanacoカード』と、日用品購入時に使う『PayPay(ペイペイ)』の2つ。1週間の始まりである月曜日に、決まった金額をそれぞれの決済手段に振り分けてチャージします。 「予算内におさまる週が多いのですが、もし1週間の予算をオーバーしてしまったら、気持ちをリセットして、次の週に気を付けるようにします。 もちろん、週の予算が余ることもあります。例えば、残額1万円で1週間をスタートして、7日目に3,000円余ったと仮定します。その場合、次の週の初めに7,000円分チャージして1万円に設定します。前の週で余った3,000円は貯蓄や臨時出費などにまわすようにします。 私は電子マネーを使っていますが、もちろん現金でもOK。自分に合う方法で実践してみてくださいね」 月ごと管理が“中距離走”だとすると、週ごと管理は目の前のゴールを目指しながら、小さな目標達成を重ねる“トラックレース”のようなもの。このリズムが軌道にのると、生活費の管理で“息切れ”しなくなりそうですね。 管理疲れせずに1年間を駆け抜けられれば、余った生活費が預金となって増えているかも!
フリマアプリの収入は「生活費」ではなく「余剰資金」として投資に
ここまで、川崎さんに生活費管理の話についてうかがってきましたが、最後に“フリマアプリ”のお話も聞いてみました! 川崎さんは、フリマアプリに関するガイド本を多数執筆しており、ご自身もフリマアプリを利用しています。アプリで得た収入は生活費と切り離した“余剰資金”とみなし、投資資金などにあてることが多いそう。 川崎さんは、フリマアプリのメリットについて、以下のように語ります。 「家計の防衛策の基本は、“支出を減らす”ことと“収入を増やす”ことです。 “支出を減らす”ことに関しては、皆さん、既にできることをいろいろ試していると思うんです。“収入を増やす”方法はいくつかありますが、そのうちの1つが、売れるものを売ってお金にすることです。 フリマアプリのメリットは、すき間時間を使って気軽に物の売り買いができること。売り方次第で、不要だと思っていた身近なものをお金に換えることができます」 一方、フリマアプリのちょっとした“落とし穴”もあるようです。 「日常の基盤は、あくまでも“今、ここにある生活”です。フリマアプリの売買は便利ですが、のめり込みすぎないように留意して、生活のすき間“に“ほどよく組み込む”ことが大切だと思います」 川崎さん自身も、始めた当初はのめり込みすぎて疲れてしまった経験があるそう。 「節約もフリマアプリの活用も、“〇〇円貯めて〇〇をしよう!”など、実現できそうな楽しい目的を設定して、ゴールを見えやすくしておくのがオススメです」 今回、川崎さんから学んだ心得はこちらの5つ。 川崎さちえさんの【生活費管理のくふう】をおさらい! 1:生活費の「週予算」を決める 2:週の初めに、決めた金額を電子マネーに入金 3: 1週間の予算が余ったら、貯蓄にまわす 4:予算オーバーしても引きずらず、気持ちをリセットして次の週に 5:フリマアプリで不用品をお金に換えて生活の「余剰資金」を作る 家計管理もフリマアプリの活用にしても「がんばりすぎは、続かない」「のめり込むと、疲れてしまう」という言葉には、川崎さんの実感がこもっています。時間効率や負担感を見極めて、自分にとって無理のない管理方法を確立していけるといいですね。 構成・文/北川和子
【教えてくれた人】
川崎さちえさん フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。 2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。
kufura編集部