ベリンガム、スペインでの人種差別「おぞましい」…欧州CL前日会見で吐露、厳罰化を示唆
Rマドリード所属のイングランド代表MFジュード・ベリンガム(20)がマンチェスターCとの欧州CL準々決勝第2レグ前日会見に出席し、スペインにおける人種差別のひどさを訴えた。 英BBCを始め、英メディアが一斉に伝えたところによると、4月13日にマヨルカのアウェーで行われたラ・リーガ戦で決勝ゴールを決めたチュアメニに対して人種差別的なやじが集中したことに対し、ベリンガムはdisgusting(おぞましい)という強い表現で遺憾の意を表した。 ベリンガムはスペインで黒人選手に浴びせられる人種差別的な罵声の嵐に対し、「非常に大きな問題。今以上の厳しさが必要だ」と語り、厳罰化を要求したが、「そうなるとは思えない。人種差別があると分かっていながら試合に臨まなければならないのは本当にひどいことだ」と続けて、スペインの人種差別に”ゆるい”体質を非難した。 また今季レアルに移籍してスーパースターへの飛躍に成功した20歳イングランド代表MFは、先日涙の会見を開き、人種差別を受ける身の辛さを訴えた同僚のブラジル代表FWベニシウスについて、「ここ何年もそんなひどい仕打ちにさらされている。これ以上差別的な侮辱が続けば、彼のような素晴らしい選手を(スペインから)失うことになる」と話して、黒人選手がぎりぎりの精神状態で試合に臨んでいることも明かした。(英通信員・森 昌利)
報知新聞社