球界に驚き…FA人的補償で移籍した大物(6)史上初のFA加入から“放出”
ストーブリーグで大きな注目を集めているFA市場。FA補強は大きな戦力補強になり得る一方、人的補償が発生する場合には、選手の流出リスクが伴う。今年も西川龍馬の人的補償として日高暖己が広島東洋カープへ。山川穂高の人的補償として甲斐野央が埼玉西武ライオンズへ移籍した。 過去を振り返ると、実績豊富なベテランが選ばれ、他球団入りする事例も少なくない。そこで今回は、FA人的補償で移籍となった大物選手を紹介する。
江藤智
・投打:右投右打 ・身長/体重:182cm/95kg ・生年月日:1970年4月15日 ・経歴:東京・関東高 ・ドラフト:1988年ドラフト5位 1999年オフにFA権を行使し、読売ジャイアンツに加入した江藤智。2005年オフにはFA加入した豊田清の人的補償で、西武ライオンズに移籍することになった。 1988年ドラフト5位で広島東洋カープに入団。1993年にレギュラーに定着すると、同年は34本塁打を放ち、いきなり本塁打王を獲得。 1995年には打率.286、39本塁打、106打点と傑出した成績を残し、本塁打と打点の打撃2冠に輝いた。多くの実績を引っ提げて、1999年オフに巨人にFA移籍した。 巨人では移籍初年度から2年連続30本塁打をクリアしたが、2004年以降は出場機会が減少。2005年は81試合の出場で打率.172、ノーアーチと低迷し、オフに人的補償で西武へ移籍となった。 西武では代打の切り札として存在感を発揮。2008年には7本塁打を放つなど、持ち前の長打力を示した。
ベースボールチャンネル編集部