J2秋田DF蜂須賀孝治が引退会見「燃え尽きました。残っていた炎は秋田の地で燃やし尽くしました。本当に幸せです」
J2ブラウブリッツ秋田は14日、今季限りでの引退を発表したDF蜂須賀孝治(34)の会見を秋田市内で行った。 「本当に素晴らしいプロサッカー人生だったと思います」。特別指定選手を含め13年の現役生活に終止符を打った蜂須賀。約1時間半の会見で晴れやかに改めて引退を報告した。「自分の気力や体力、パフォーマンスを加味して自分の性格上100%か0%なので、その100%が出せなくなったと感じてきました」。秋田に来て1年、サイドバックとして今季は22試合に出場。強度の高いプレーをしており関係者、サポーターなどからも「まだできる」という声もあったなかで決断した。 今後についてはまだ決断に至っていないが、サッカーには携わっていく。「自分には才能が無い、サッカー選手を夢見るただ一人の学生だった。みんなと変わらない選手だったと思うんですけど、その選手をプロの世界に入れて頂いて、強化指定を入れたら13年間サッカーをさせてもらった。僕もスカウトだったり、今くすぶっている日の目を浴びていない選手をプロの世界に自分の手で入れて活躍してもらって、僕のように引退するサッカー人生を見送る仕事ができたらなと思っています」。 家族や秋田の選手たちも来場し、ビデオメッセージでは楽天でアンバサダーを務める銀次さんやプロバスケットボールリーグB1仙台89ERSの片岡大晴など、ジャンルを問わずねぎらいの言葉をもらっていた。誰にでも愛される人柄を持つ蜂須賀は「燃え尽きました、残っていた炎は秋田の地で燃やし尽くしました。本当にすっきりと引退させて頂くことができて、本当に幸せです」と笑顔で引退した。
報知新聞社