自宅でセクハラ問題話し合っていた中国の女性記者ら、国家政権転覆扇動の罪で実刑判決
【広州=鈴木隆弘】中国・広州市の裁判所は14日、国家政権転覆扇動の罪に問われたフリーの女性記者・黄雪琴氏(35)に懲役5年、社会活動家・王建兵氏(40)に懲役3年6月の実刑判決を言い渡した。支援者が明らかにした。 【表】一目でわかる…中国共産党の権威「巨大化」
黄氏は、セクハラを告発する米国発の「#Me Too(私も)運動」を中国で後押ししたことで知られ、王氏も運動を支持した。支援者によると、2人は2020年以降、広州市にある王氏の自宅で定期的に会合を開き、セクハラなどの社会問題を話し合っていた。これが政府への不満を扇動したと問題視されたとみられている。
裁判を巡っては昨年9月、30余りの国際人権団体が連名で「表現と集会の自由を平和的に行使しただけ」と訴え、2人の釈放を求めた。