世界で一枚の手すき和紙を”卒業証書”に 出水市大川内中学校
鹿児島読売テレビ
地域の伝統工芸を受け継ごうと、出水市の中学生が、毎年恒例の手すき和紙作りに挑戦しました。自分で作った世界でたった一枚の和紙は、来年の春、卒業証書として使われます。 手すきで和紙作りを行ったのは、出水市の大川内中学校の全校生徒36人です。大川内地区は昔から和紙作りが盛んでその伝統を引き継ごうと、大川内中学校では30年以上前から、和紙作り体験を行っています。 生徒たちは校内にある和紙作り専用の建物で、職人から教わりながら真剣な表情で取り組みました。 (中学3年生) 「紙すきの作業で大変なこととかたくさんあったが、これが卒業証書になると考えたらやる気にもなったし、完成が楽しみ」 (中学3年生) 「これを作ったことで、後々、自分がこんなことしたなと、この学校を思い出すこともできるので、とても大切にしたい」 (鶴田和紙・野元政志さん) 「全工程を自分たちでやっているから非常に価値があると思うし、ずっとこうして残していっててほしい」 中学3年生6人が作った和紙は、来年春、卒業証書となって卒業生たちに手渡されます。