「いつも不安を感じながら演じている」飯豊まりえを支える先輩の言葉とは?
「パパ活」という言葉をご存じだろうか? 「カラダの関係はなし。デートするだけで金銭的支援をしてくれる男性との交際」として、ネットを騒がせている。違法ではないから大丈夫と言われる一方、健全とは言い切れないなど、賛否両論も。そんな衝撃的な新しい恋愛関係を描いたdTV×FOD共同製作ドラマ『パパ活』が配信中だ。脚本は『高校教師』など数多くの社会派作品を手がけてきた野島伸司が担当。ヒロインの赤間杏里を飯豊まりえが演じている。 ティーンズモデルのデビューから10年。女優としてのオファーが絶えない現在を飯豊は「つらいこともあるけれど、いろいろな経験ができる今が一番幸せ」と笑顔で話す。
「いつも不安を感じながら演じている」 大きな励みとなった渡部の言葉
飯豊がモデルとしてデビューしたのは9歳のとき。「夢中になれるものを見つけたい」とオーディションを受け、合格したのがきっかけだ。 「両親は反対していましたし、ここまで芸能界のお仕事を続けられるとは私も思っていませんでした」 ここ1、2年で女優としての活躍はめざましく、映画『今日のキラ君』『暗黒女子』、テレビドラマ『嫌われる勇気』など話題作に次々と出演。多彩な役柄を演じ分け、高い評価の声も聞かれるようになった。しかし、その活躍ぶりとは裏腹に、飯豊は「いつも不安を感じながら演技している」とその心境を明かす。『パパ活』で共演した渡部からは撮影中、演技だけでなく精神的にも支えられたと、飯豊は感謝する。 「今の苦労は将来きっと1ミリずつ生きていくようになるから」という先輩、渡部の言葉は大きな支えとなった。 「10代でこの作品に、渡部さんに、野島さんに出会えたことに感謝しています」と語る飯豊。女優として、人間として、同作を通じて学んだことは計り知れない。 石橋を叩いて渡るタイプ 性格の違う役の演技にどうたどりついたのか? 今回、同作で飯豊が演じた20歳の女子大生、杏里。母子家庭で育った杏里は、恋人ができた母親に家を追い出され、住むところがなくなった。生活費を捻出するために、友人に勧められた「パパ活」サイトに登録し、ひとりの中年男性と出会う。不安と希望が交錯する状況のなか、自分の決めた道を突き進んでいく。