ダイソーのワイヤレスイヤホン「TWS001」の改良版「TWS003」は買いか!?
こちらは初代TWS001の同梱物。充電用USBケーブルも付属しますが、端子の片方はUSB(micro-B)となっています。 また、イヤホン本体の操作はどちらもボタン式になっており、カチカチとした硬めの操作感です。耳に装着しながらボタン操作を行うのは意外と大変で、こちらは新旧どちらもほとんど同じ感じです。
次にスペックを比較してみましょう。まずは再生時間です。TWS001はイヤホン単体で4時間、充電ケースを利用しても10時間しか使えませんでした。しかし、新型TWS003のほうはイヤホンだけで7.5時間、充電ケースを利用すると22.5時間まで使用可能となっており、これだけでも大きな進歩と言えるでしょう。 ちなみに、イヤホン本体の充電時間はどちらも約1.5時間ですが、充電ケースの充電時間については初代の約4時間から約2時間へと2倍も高速になっています。これは充電ケースの端子がUSB Type-Cになった影響でしょう。
次に注目したいのが、Bluetoothのバージョンです。初代TWS001が「Ver5.0」だったのに対し、TWS003は省電力タイプの「Ver5.3」へバージョンアップされていました。 対応コーデックはどちらも同じで標準的な「SBC」のみ。イヤホンにはΦ7.5mmダイナミック型ドライバを搭載しているのも同じです。また、対応プロファイルもTWS001を踏襲しており、A2DP/AVRCP/HFP/HSPと一般的なもの。ヘッドセット機能があるので、スマホと接続すれば電話の待ち受けにも利用可能です。
こちらがTWS001とTWS003のスペック比較表です。Bluetoothが省電力のVer5.3へアップデートされたこともあり、新型では再生時間が大幅に伸びています。
実際にTWS003で音楽を聴いてみた結果は?
スマホとBluetoothでペアリングしたら、さっそく「TWS003」で音楽を聴いてみましょう。 まず、音楽を聴いた第一印象は“音がこもっている”です。まるでお風呂で聴いているような感じで、シャープさはまったくありません。尖った部分がないのですべての音が丸く聴こえます。パッケージにある「迫力の重低音」もまったく感じることができず、低音がボヤっと響いています。 初代TWS001と聴き比べてみても、音についての印象はほとんど同じ。残念ながら音質については改善されておらず、非常に残念でした。マイクはこもった声でシャープさはありません。もちろん、声が聞き取れないわけではないので、オンライン会議などでは使えるかもしれません。 また、イヤホンのボタン操作は初代TWS001同様にボタンが固くて押しづらいです。ボタン1回押し操作ならまだしも、ボタン連続3回押しは無理でした。
いかがでしょうか? 今回はダイソーのワイヤレスイヤホン「TWS003」が、初代TWS001からどのように改善されているのか検証してみました。その結果、連続再生時間や充電性能に関しては大幅に改善されていましたが、音質に関してはまったく改良されておらず、とても残念でした。 ダイソーには、タッチセンサーが利用できて、もっと音質のいいモデルも販売されているので、あえて、TWS003を選ぶ理由はないでしょう。 ※文中の価格はすべて税込です。 ※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2024年9月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。