【6月支給分から】「厚生年金と国民年金」は増額!6月送付の「年金振込通知書」の内容から天引きされるお金をチェック。確認しておくべき項目は?
「年金振込通知書」の見方
「年金振込通知書」を確認することで、年金からどのような税金や社会保険料が天引きされているかを知ることができます。 この通知書には、受給者が確認しておくべき重要なポイントがいくつか記載されています。 ・年金支払額(天引き前の額面の金額) ・介護保険料額 ・後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)※ ・所得税額および復興特別所得税額 ・個人住民税額 ・控除後振込額(天引き後の手取り額) ※天引き対象でない場合は記載されていません 年金から天引きされる税金や社会保険料の金額は、受給者の所得や居住地域、そのほか個別の条件によって異なります。 次章では、年金収入から何割程度の金額が天引きされているのか確認してみましょう。
税金や保険料は年金から何パーセントぐらい引かれる?
ここからは、年金から天引きされる税金・社会保険料の金額を見ていきましょう。 今回は参考として総務省の「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」から、65歳以上の単身・夫婦のみの無職世帯の家計収支を見ていきます。 単身世帯・夫婦のみの世帯ともに、天引きされるのは収入の10%~15%程度となっていました。 とはいえ、年金受給額や天引きされるお金については個人差があります。 ご自身の老後の生活費をシミュレーションする際には、年金見込み額だけでなく、支出についても理解しておくとよいでしょう。 生活費には、主に以下のような項目があります。 ・住居費:家賃または住宅ローンの支払い、住宅の維持管理費など ・食費:食料品の購入費用 ・光熱費:電気代、ガス代、水道代など ・交通費:公共交通機関や自家用車の維持費、ガソリン代など ・医療費:医療保険料、医療費の自己負担、健康診断費用など ・娯楽費:趣味やレジャー活動の費用 ・その他の生活費:衣料品、日用品、通信費、保険料など 上記の支出項目に基づいて老後の生活費を見積もってみましょう。 実際に使える金額と生活費を比較し、不足分を計算することで、これからの貯蓄計画も立てやすくなります。