【阪神】大山悠輔の慰留へ“金庫開放” 粟井一夫球団社長は「いけるところまではいきます」
阪神・粟井一夫球団社長(60)が5日、今オフの国内FA権行使を視野に入れる大山の全力慰留へ、“金庫開放”を宣言した。すでに今季推定年俸2億8000万円からの大幅増に加え、4年契約を提示しているもよう。同社長は兵庫・西宮市内で報道陣の取材に応じ「うちも普通の企業なので度を越すとね。でも、全力で残ってもらいたい。いけるところまではいきます」と、さらなる上積みも辞さない構えを見せた。 セ・リーグを代表する主砲が、今年4月に取得した権利を行使すれば、争奪戦は必至。巨人など複数球団が調査を本格化させる可能性が高い。大山本人がマネーゲームを求めていなくても、阪神は可能な限りの誠意を示す方針だ。「本人の意思がある。権利は尊重しないといけない」と宣言残留も認めた上で、V奪回に向けた必要不可欠な看板選手に最大級の評価を伝える。 FAの申請期間は13日まで。大山自身は阪神球団に強い愛着と恩義を感じている一方、一人の野球選手として新たなチャレンジへの思いや、他球団の評価を聞いてみたい気持ちも抱いているという。この日は甲子園のクラブハウス内で汗を流した大砲。「要請があれば(直接交渉の場で残留要請)します」と粟井社長。ありったけの熱意を込め、引き留める。(中野 雄太)
報知新聞社