小池百合子都知事、勝負カラーの緑を着ずに3選出馬表明の理由を説明「今は…」
東京都の小池百合子知事(71)は12日、東京都議会最終日に開かれた本会議で、都知事選(20日告示、7月7日投開票)に3選出馬する意向を、正式に表明した。 この日の小池知事の服装は、「勝負カラー」の緑ではなく、水色のジャケットだった。最初に出馬した2016年都知事選では、出馬表明時も、連日の選挙戦でも緑の服を着用し、聴衆には緑色グッズの持参を求めて支持を広げ、圧勝で初当選した。 本会議後の取材で、この日は緑を身にまとっていないことを指摘された小池氏は「今は(現職として)公務をしっかりしている。それは、メリハリをつけた対応をしていきたい」と述べ、公務への配慮があることを口にした。 当初、小池氏は5月29日の都議会開会日の出馬表明も検討していたが、2日前の同27日に蓮舫参院議員(56)が都知事選参戦を電撃表明し、注目を集めたことで戦略を変更。都議会開会中のこの間は出馬に関する発言を封印。出馬表明のタイミングを見定めてきた。 小池氏は無所属で出馬する見通しだが、自民党東京都連の萩生田光一会長は10日、「この4年間の小池都政と自民党との歩みを確認し、小池さんが3選出馬をするなら支援をする方向で考えていこうということになった」と述べ、自民都連として支援する意向を示した。 ただ、裏金問題で大逆風のさなかにあり全国の選挙で負け続けている自民党の表だった支援はマイナス要素でしかない。小池氏側は、政党に準じた選挙運動が認められる「確認団体」を設立し、その団体を通じて自民党や公明党、小池氏を支える地域政党「都民ファーストの会」が支援する、複雑な「ステルスサポート」案が検討されている。 「ステルスサポート」については有権者の理解が得られるかどうか不透明だ。支援のあり方についての最終調整は、続いているとみられる。 東京都知事選には、この日、立憲民主党に離党届を提出した蓮舫参院議員(56)、広島県安芸高田市長を退任した石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)ら40人前後が、すでに立候補を表明している。