「最も邪悪な犯罪」容疑者起訴 NY地下鉄で女性放火殺人事件
ニューヨーク、ニューヨーク州、12月24日 (AP) ― ニューヨーク市内の地下鉄車内で、女性客の衣服に火をつけて殺害した容疑で逮捕されたベネズエラ国籍の男が放火と殺人の罪で起訴された。警察が12月23日、発表した。 セバスチャン・サペタ容疑者(33)は22日、女性の死後数時間で身柄を拘束された。 米移民・関税執行局によれば、サペタ容疑者は2018年に強制送還されたが、再度米国に不法入国していたという。 地下鉄車内の監視カメラには、ブルクリンのコニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅に停車中のF系統地下鉄車内で、サペタ容疑者が眠っているのか座ったまま動かない女性に近づき、衣服に火を付ける様子が捉えられていた。 ニューヨーク市警本部長によると、女性の衣服は「数秒で燃え上がった」という。その間サペタ容疑者は、ホームのベンチで、警察と交通整理員が燃えている女性の火を消す様子を見ていたという。 女性はその場で死亡が確認された。 市警本部長はこの事件を「人間が他の人間に対して犯しうる最も邪悪な犯罪だ」と呼んだ。 警察は22日、容疑者を見かけた高校生の通報で、同じ路線の地下鉄に乗っていたサペタ容疑者を逮捕した。 ニューヨーク州知事は約1年前、ニューヨーク市内の地下鉄全車両に監視カメラを設置するための資金援助を支持した。警察関係者は、容疑者を迅速に追跡逮捕できたのは、監視カメラによるところが大きいという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)