【異変】「暑すぎる」トマトにひび割れ 夏野菜が高い 例年の1.5倍~2倍に 連日の猛暑の影響広がる 福岡
FBS福岡放送
福岡県内では6日も各地で危険な暑さとなり、朝倉市では日中の最高気温が37.3℃を記録しました。連日の猛暑の影響で、農作物にも異変が起こっています。
福岡県には18日連続で「熱中症警戒アラート」が出されています。県内の最高気温は朝倉市で37.3℃、久留米市で37.1℃など、各地で猛暑日となりました。 危険な暑さが続く中、影響が出ているのが農作物です。
■阿部まみアナウンサー 「きょう午後の糸島市、立っているだけで汗が噴き出す暑さですが、このハウスの中、さらに暑く46℃以上あります。」 サウナのようなハウスの中で収穫の最盛期を迎えているトマト。福岡県糸島市のトマト農家では9種類を育てていますが、暑さによって異変が起きていました。
■糸島市のトマト農家・篠崎晋太郎さん 「線が入っている。ぱっくり。これ以上割れたら捨てるか自分で食べるか。市場に出すのは不可能なレベルだと思います。」 暑さによる水分の吸いすぎや日焼けの影響で、およそ2割のトマトの実が割れてしまったといいます。さらに。 ■篠崎さん 「直射日光が当たって、焼けてしまった葉っぱです。この葉っぱは生きていないが、ここからカビが生えて病気の発生源になるので、見つけ次第、取って捨てる。」
こちらの農家では、ハウスに遮光シートを設置するなどの暑さ対策をしていますが、生育に適した気温は20℃から30℃と言われていて、この暑さがトマトにとっても危険であることに変わりはありません。 篠崎さんはさらに影響が広がらないか懸念しています。 ■篠崎さん 「これ以上暑くなって割れたトマトが多くなると、作っても破棄しないといけないものが増える。損失が大きくなると、続けていくのは難しい。」
暑さの影響は、食卓にも現れていました。 ■阿部アナウンサー 「暑さ対策のために、野菜の上に段ボールを置いています。」 福岡市の青果店では、売り場の暑さ対策に追われていました。野菜の値段や量に、異変が起きているといいます。