【別府競輪(ナイター)GⅢ大阪・関西万博協賛】阿部将大 特別インタビュー/地元で無双状態 「期待に応えて勝ち切りたい」/11日開幕
――その幼なじみの二人も、まだA級ですが成績は上向きです。 「一緒に練習していますが、やはり強くなっていますね。真面目にやっているので。でもまだまだこんなもんじゃないし、物足りない。もっと強くなってもらって、S級で連係したいという気持ちはあります」 ――別府記念のあの歓声を一緒に受けたいですね。 「7月の記念で受けたあの歓声は忘れられませんね。優勝して、みんなで喜べたし。でもちょっと心残りがあるんですよ。翌日にインターハイのロードレースの手伝いがあったので打ち上げもなくて、みなさんに何もできなかったんです」 ――それなら今回で。 「そうですね。加えて、今は来年のダービーの特選入りを目標にしているんです。1月末までの1年間の賞金27位までに入りたい。現状はボーダーより少し上ですが、かなり僅差。その上積みもしたい」 ――別府記念の次は8月平塚GⅠオールスターを走って、2予敗退でした。 「オールスターは全員が、最初の3日間で2走。自分は初日は悪くなかったんですが、2走目は1日空いて3日目でした。相手関係もあるけど、休みが入ったことで2走目への気持ちの持って行き方がうまくいかなかった感じです」 ――その次節の小松島FⅠは台風が接近しました。 「準決勝は1着だったし、強い佐々木悠葵さん(群馬)と決勝で戦えると思っていたけど、最終日が台風で中止。走りたかったですね」
――さらには9月の宇都宮GⅡ共同通信社杯は病気欠場でした。 「出発前日に体調が悪くなりました。その前に3人の子どもが全員、マイコプラズマ肺炎になっていたんです。それが自分にもうつりました」 ――肺炎とは大変。 「うつる前に風邪気味だったんですが、実はそれがむしろ良かったみたいで。元気な人ほど、ひどくなる病気だそうです」 ――不思議ですね。とはいえ、きつかったでしょう。 「結構きつかったですね。寝込んで、10日ほど何もできませんでした」 ――乳幼児のお子さん3人と、奥様はどんな感じでしたか。 「大人に比べると、子どもの方が軽症な病気のようです。それでも1週間くらい治らなかったし、ずっと機嫌が悪そうでした。そして妻には、結局うつらなかったんですよ。家族全員を看病してくれました。感謝しています。でも妻もその疲れで、その後に体調を崩しました」