30年前の“入院中の母への対応”を後悔。あの日に戻れたら...【人生の午後に詠む短歌 #ごごたん】
いま、巷で「短歌」ブームが起きているのをご存知でしょうか? ミモレでは、ミドルエイジ女性読者から「人生の午後に詠む短歌」を募集中。女性たちの短歌を紹介していきます。
30年経っても、いまだに自分が許せない
この知見 もってあの日に 戻れたら 来し方行く末 想いをはせる 作者/きんぎょさん(50代) 解説: 今の生活に大きな不満があるわけではないですが、「あのときこうしておけばよかったな」というポイントが数か所あります。 それを回避しても失敗や後悔はすると思いますが、世間知らずだったことでかける迷惑も減らせるだろうし、なにより亡き両親への親孝行はたくさんできるのではないかと思うのです。 母が入院していたときにわたしが取った行動で後悔をしていることがあり、もう30年近くになりますが未だに自分が許せません。 仕事の失敗も、世間知らずの言動も、ハラスメントされたときも、こうしておけば今は違う道になっていたかなと、ぐるぐる考えてしまうばかり……そんな毎日のことを詠みました。 『人生の午後を詠む短歌 #ごごたん』 とは? 何気ない日常の気づきや、ちょっと笑える瞬間、切ない気持ち……などを5・7・5・7・7の5句31音の歌体で表現する。短歌とは、古くは万葉集の時代から使われてきた一種の自己表現です。 特に、さまざまな人生経験を重ねてきた女性たちの歌には多くの共感の声が寄せられ、また生き方を見つめるヒントがたくさん詰まっていると話題を呼んでいます。