AKB48、約9年ぶり新公演開幕 八木愛月・伊藤百花ら研究生の活躍光る【「ここからだ」公演レポ・セットリスト】
【モデルプレス=2024/12/08】12月8日、東京・秋葉原のAKB48劇場にて「ここからだ」公演が開幕し、AKB48のメンバー16人が出演。本記事では初日公演前に行われたゲネプロをレポートする。 【写真】AKB48メンバー、引き締まった美ウエスト披露 ◆AKB48、約9年ぶり新公演開幕 2016年2月10日に初日が行われたチームA 7th stage 「M.Tに捧ぐ」公演以来、8年10ヶ月ぶりのオリジナル新公演となる「ここからだ」公演。AKB48劇場19周年を迎えた2024年12月8日に、リニューアルした劇場でスタートを切った。 4代目総監督・倉野尾成美の影ナレーションが終わると、ステージの幕が開き公演開始までのカウントダウンが表示。1st stage「PARTYが始まるよ」公演からの全17ステージを振り返る映像が流れると倉野尾が「ここからだ」と宣言し、新しくなったovertureがスタートした。 1曲目は、公演タイトルにもなっている『ここからだ』。公演の幕開けに相応しい高級感溢れる白のコート衣装で登場。小栗有以がセンターに立ち、「さあ僕たちは夢を追って」という前向きな歌詞が付けられたファンファーレのような楽曲で新たなスタートを誓った。続く2曲目は“自転車”“ポニーテール”など、秋元康氏の名曲に登場する歌詞の数々が詰まったラブソング『恋愛カンニング』。制服をイメージした黄色の衣装にチェンジし、弾けるような歌声やダンスで魅了した。 3曲目の『ロマンティック男爵』は固定のセンターがおらず、次々とフォーメーションが変わっていく。17期生や18期研究生らフレッシュなメンバーが目立っていた。そして4曲目は『劇場へ ようこそ!』。「新しい劇場が誕生」「狭いこのステージから憧れの東京ドームへ」「伝説が始まる」など、今のAKB48の熱いメッセージが込められた歌詞を力強く歌い上げた。 MCコーナーで小栗は「大島優子さんが教えてくださった、目からビーム、手からパワー、毛穴からオーラを出して今日は頑張りたいと思います」とコメント。永野芹佳は劇場リニューアルに合わせた新しいキャッチフレーズを披露し、下尾みうは「AKBのショートカットで覚えて帰ってください!」と意気込んだ。 ◆八木愛月がソロ、伊藤百花がセンター…若手の活躍目立つ ユニットコーナーは小栗、千葉恵里、山内瑞葵の“現エース”が歌う『Lollipop』でスタート。小栗がピンク、千葉が紫、山内が緑のチュールやフリルがふんだんにあしらわれたお人形さんのような衣装で登場し、ステッキを使うなど可愛らしいステージを見せた。次いで17期生の佐藤綺星、水島美結、山崎空(※「崎」は正式には「たつさき」)、18期研究生の秋山由奈のフレッシュなメンバーが『風の待ち伏せ』を披露。カーキやベージュを基調とした制服風衣装で、大学生の恋心を歌った。 ダンスを得意とする倉野尾、下尾、鈴木くるみ、永野、山口結愛の5人は、別れた恋人への未練を感じさせる『クリスマスリング』をパフォーマンス。力強い激しいダンスを披露した。18期研究生の八木愛月はソロで『2月のMermaid』で歌唱。白と水色のフィッシュテールドレス姿で、背面のLEDに表示される歌詞に合わせて動いたり、人魚のような優雅なダンスを見せた。 ユニットパートのラストは、3月に加入したばかりの19期研究生・伊藤が、先輩である向井地美音、村山彩希を率い『振り向きざまのキッス』を披露。赤と白のロリータ風衣装で、スタンドマイクを使用したパフォーマンスや「ちゅ!」と可愛らしく言う場面も。アイドルオーラ全開で会場を魅了していた。 その後のMCで向井地は「アイドル12年目、一番ラブリーでびっくりしたよね。こんなにフリフリで可愛い衣装も作っていただきましたし」と気持ちを告白。「私とゆうちゃん(村山)は、正直これ大丈夫か?年齢的に大丈夫でしたか?みたいな感じで思ってたんですけど、いともも(伊藤)がセンターでね、バッチリやってくれたおかげでギリギリ成立しました」と話し、笑いを誘っていた。 ◆公演中盤曲「夜中過ぎのアウトロー」から力強いラストへ 10曲目の『夜中過ぎのアウトロー』は、これぞ“中盤曲”といった楽曲。グレーを基調とした制服風衣装は、ブレザーやセーラーカラーなど形もさまざま。大人に逆らうアウトローな生き方に憧れた反抗期の気持ちを歌い、どこか昔のAKB48を感じさせた。その後に披露したのは、懐かしさを感じさせるディスコ調の『奇跡が消えても』。背面LEDにミラーボールやスピーカーが映し出されたり、観客とのコール&レスポンスがあったりと、メンバーとファンが一体となって盛り上がれる楽曲になっている。 小栗がセンターで披露した『シクラメンが咲く頃』は別れた恋人のことを思いながらも「後悔なんてない」と、どこか爽やかな失恋ソング。その後のMCでは同公演の準備期間を振り返り、村山は「『風の待ち伏せ』の4人の子たちが、(前日の)ゲネプロ終わりに居残りしてて」「涙を流しながら先生に相談してて。そんな姿を見た時に、新公演に対する気持ちってやっぱり私とかはとっても大きいけど、後輩たちも同じ気持ちなんだなって思ったら、新公演できて改めてよかったなって思った一面でした」と若手メンバーのひたむきな姿を告白していた。 そして本編ラストは、力強い決意を歌った『まだ見たことのない景色へ』。この先の道のりを山登りに例え「どんな険しくても夢を絶対諦めたりしない」という歌詞と、メンバーが着用する白地に淡いブルーの花があしらわれた可憐な衣装は、少しギャップを感じさせるが、実は衣装の模様には衣装スタッフ・茅野しのぶ氏の思いが込められているという。ゲネプロ終了後の取材会で小栗が「クロッカスっていうお花をモチーフにした衣装になっていて、そのクロッカスがどんな寒いところでも力強く咲く花なので、コンセプトに合ったお花を探して、それを衣装に合わせてモチーフにして作ってくださった」と明かしていた。同曲の歌唱が終わるとメンバー全員で「ありがとうございました」と頭を下げ、本編は幕を閉じた。 ◆4代目総監督・倉野尾成美、東京ドーム宣言 アンコール後1曲目は、村山がセンターを務める『緞帳を上げてくれ!』。赤×黒のチェック地に、レザーが組み合わされた新たな赤チェック衣装で登場。「ここでもう一度夢を見ようじゃないか」「思い出と比較されても負けないよ」「次の時代をスタートしようじゃないか」など、『劇場へ ようこそ!』同様、AKB48の新たな幕開けへの強い思いを込めた。なお、同曲の振り付けは元モーニング娘。の鞘師里保が手掛けた。 続いて披露した『そんなに好きだったら』は、好きな男の子の気持ちが分からない女の子の気持ちを歌っている。明るい曲調で揃ったダンスを披露し、サビの走るような振り付けでは背面LEDの映像も学校の廊下を走っているように動き、臨場感を加えた。 そして、4代目総監督を務める倉野尾が挨拶。「今ここに立っている初日メンバー16人に加え、これから初日を控えているメンバー含め、42人全員でAKB48です。そして、この42人でこれから目指す夢は東京ドームのステージです」と堂々と宣言し、「この劇場から1歩1歩歩んでいきたいと思いますので、今後ともAKB48へのご支援お力添え、どうぞよろしくお願いします」と伝えた。 ラストは全員で『Hungry love』を披露。歌唱後はメンバー全員が横一列に並び、これまでと変わらぬ挨拶で新公演の幕を閉じた。(modelpress編集部) ◆初日公演出演メンバー 村山彩希・向井地美音ら16人 <13期生> 村山彩希 <15期生> 向井地美音 <チーム8> 小栗有以、倉野尾成美、下尾みう、永野芹佳 <ドラフト2期生> 千葉恵里 <16期生> 鈴木くるみ、山内瑞葵 <17期生> 佐藤綺星、水島美結、山崎空 <18期研究生> 秋山由奈、八木愛月、山口結愛 <19期研究生> 伊藤百花 ◆「ここからだ」公演 セットリスト 記載なしはALL、☆はセンター 1.ここからだ ☆小栗 2.恋愛カンニング ☆小栗 3.ロマンティック男爵 4.劇場へ ようこそ! 5.Lollipop(☆小栗・千葉・山内) 6.風の待ち伏せ(佐藤・水島・山﨑・秋山) 7.クリスマスリング(☆倉野尾、下尾、鈴木、永野、山口) 8.2月のMermaid(八木) 9.振り向きざまのキッス(向井地・村山・☆伊藤) 10.夜中過ぎのアウトロー 11.奇跡が消えても 12.シクラメンが咲く頃 ☆小栗 13.まだ見たことのない景色へ ~アンコール~ 14.緞帳を上げてくれ! ☆村山 15.そんなに好きだったら 16.Hungry love 【Not Sponsored 記事】
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