【紀州のドンファン殺人事件】須藤被告・野崎さんに対し怒りをあらわにする場面も
「紀州のドンファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さんに覚せい剤を摂取させ殺害したとして、殺人などの罪で起訴された元妻、須藤早貴被告の裁判員裁判が、11月15日、和歌山地方裁判所で開かれ、3回目の被告人質問が行われました。 起訴状によりますと、須藤被告は2018年5月24日、田辺市内で野崎さんに何らかの方法で致死量の覚せい剤を摂取させ、殺害したとされています。 須藤被告は、胸下まで伸びた長い髪を下ろし、黒いパンツスーツにマスク姿で出廷しました。 この日の被告人質問で須藤被告は、野崎さんが亡くなった日の夕方、野崎さんと2人で時間を過ごしていた際に、野崎さんが何か口にしていたか聞かれると「覚えていない。もしかしたら水くらいはあったかもしれない」と述べました。 また、野崎さんが亡くなったことについて、どんな思いや考えがあるか問われると「目の前にいるなら文句をいってやりたい」「もうちょっと死に方を考えて欲しかった。あのタイミングと死んだせいで私は何年も人殺し扱いだ」と話し、言葉で怒りをあらわにしました。 判決は12月12日に言い渡される予定です。