スカーレット撮影終了 戸田恵梨香「やりきりました」
新型コロナウイルスの影響で取材会は行われず
現在放送中の連続テレビ小説「スカーレット」が29日、NHK大阪放送局のスタジオでクランクアップを迎えた。今回の撮影終了は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、例年のように取材会は行われず、コメントと写真を配布する形での対応となった。同ドラマのヒロイン、川原喜美子役を演じた戸田恵梨香は「自分にとって財産となる時間 を過ごすことができました。笑顔で支えてくれたスタッフのみなさんに感謝です」とコメントを寄せた。 【写真特集】スカーレットの戸田恵梨香・大島優子・林遣都・松下洸平が「悪疫退散」願い大阪で豆まき
撮影開始は昨年4月で大島優子と15歳役を熱演
このドラマは滋賀県信楽の女性陶芸家がモノを作り出す情熱と喜びを糧に失敗や挫折にめげず生き、がむしゃらな強さと天性の明るさを持つ女性の波乱万丈な人生の物語。舞台は1950年代~1960年代の高度経済成長期を中心に描かれ、戸田は1937年生まれの川原喜美子を演じた。 同ドラマの撮影は、昨年4月から始まり、戸田は撮影開始後、滋賀県甲賀市で、共演した熊谷照子役の大島優子とともに15歳役を演じるなどしていた。
「喜美子という女性を生きることにまったく違和感なかった」
約11か月にわたりヒロインを演じた戸田は「やりきりました。役を生きられたなと感じる作品が今までいくつかありましたが、喜美子という女性を生きることにまったく違和感がなく、無理がなくて、自然と家族と一緒に年を取ることができました。スカーレットは日常の小さな幸せがとてつもなく幸せなんだというテーマで描いていました。私自身も幸せで、撮影の約1年間が日常となっていました。その日常があしたからなくなると考えると不思議な感覚です。いまだに終わったなという感覚がありません。あすあさってもこの場所 にいそうなほどです。自分にとって財産となる時間 を過ごすことができました。笑顔で支えてくれた スタッフのみなさんに感謝です」とコメント。
「力強い喜美子を見守ってもらえたら」
しかし、撮影は終了したものの、喜美子の波乱万丈の物語の放送はまだ続く。「作品としては、喜美子に試練が続きます。けれど、本気で自分の人生を生きているひとりの女性の姿を通して多くの人たちに力を渡せる作品になると思うので、力強い喜美子を見守ってもらえたらいいなと思います。『しあわせのかたち』っていうのは 人それぞれ。喜美子が出すその答えを、楽しみに見てもらえたらいいなと思います」というコメントを寄せた。
制作統括「川原喜美子に寄せていただいた大きな愛情に心から感謝」
撮影終了に伴い、同ドラマの内田ゆき制作統括は「陶芸は、自分の中の思いが指を手を伝い、土に伝わって作品となりますが、炎の中でまたその姿を変えて、最後に思いがけない物ができたりします。それが人生と重なるところが大きいと感じていて、ぜひ、喜美子と喜美子を取り巻く人々が表現してくれると良いなと思ってこの企画を立ち上げました。その思いをかなえていただいた戸田さん、共演者やスタッフの皆さんに感謝の思いしかありません。あと1か月、最後まで喜美子の人生をご一緒に見守っていただければと思います」とコメントを寄せた。