食券からATMまで 20年ぶり新紙幣発行へ対応に追われる事業者たち
20年ぶりとなる紙幣の発行に、多くの事業者が対策を迫られています。 (スタジオ) 県や熊本市などによりますと、新紙幣対応に伴う補助や助成など事業者向けの支援は自治体では設けていません。国による支援はITを活用したものや新規事業者に対する補助などがあるものの限定的です。
券売機の切り替え状況です。自動販売機を製造する企業など全国80社以上が加盟する業界団体が日本自販機工業会の会員から聞き取ったものです。その結果、7月3日時点で対応できる見通しの自動販売機は以下の通りです、 ■金融機関のATM…9割以上 ■コインパーキングなどの自動精算機…半数程度 ■食券など券売機…3~4割 ■たばこを含む飲料の自動販売機…2~3割程度 と推計しています。 公共交通機関での支払いにも影響が出そうです。 熊本市民の足として親しまれている熊本市電。熊本市交通局では対応が追いつかず、今年度の早い内を目標に部品の切り替え作業を行う予定。それまでは両替をしたい場合は乗務員が旧札を持って対応するということです。
財務省では、新紙幣発行に伴った詐欺行為になどに注意するよう呼びかけています。「従来のお札が使えなくなる」「従来のお札を交換する」など誤った情報に惑わされないようにしてください。