ロッテ・マーティン「常に全力で100%出しきる」兄のレオネスさんからは「熱狂的なファンが多いと聞きました」
「まず私を信じ、夢を実現させてくださったマリーンズに感謝いたします。優勝を目指して戦う準備はできています。また兄のレオネス(22年まで在籍したレオネス・マーティン外野手)がチームに在籍していた期間、彼を支えてくださったマリーンズファンの皆様にも感謝いたします。私も兄がプレーしたZOZOマリンスタジアムのグラウンドに立って、最高のファンの皆様の前でプレーできることを楽しみにしています」。 7月2日に19年~22年までロッテで活躍したレオネス・マーティンの弟、アンディ・マーティンの育成選手としての入団をロッテ球団から発表された。 マーティンは2000年10月14日生まれで藤原恭大、山口航輝、友杉篤輝らと同世代。身長188センチ、体重95キロの右投げ右打ちの外野手だ。 ロッテに加入する前までマーティンは「17歳までキューバのチームでやっていて、その後アメリカに行ってからはアメリカの高校、大学。その後コロンビアのウインターリーグでプレーして、今年からBC・茨城、今千葉ロッテマリーンズ」という経歴だそうだ。 兄からマリーンズについて「熱狂的なファンが多いというのを聞いてました。言われたことは、グラウンドでは100%自分のことをやれば大丈夫だからといのを言ってもらっていました」と、“熱狂的なファン”が多いことを入団するにあたって教えてもらった。 ◆ 初めてのマリン マーティンは獲得を発表された翌3日の巨人二軍戦で、2-5の9回一死二塁で柿沼友哉の代打で登場し、公式戦初出場を果たす。伊藤が1ストライクから投じたストレートを打ちにいくも中飛に倒れた。 4日の巨人二軍戦ではZOZOマリンスタジアムで行われた。兄のレオネス・マーティンが守ったライトのポジションでノックを受け、走塁練習、打撃練習で汗を流した。 練習後の取材で、マーティンは「まずZOZOマリンスタジアムに立てたことを本当に嬉しく思っています」と感謝。「実は以前試合の応援でマリンに来たことがあるんですけど、その時はスタンドからだった。しっかりグラウンドで練習できたことを大変興奮しております。兄がここでプレーしていたので、兄と同じ場所でプレーできたことにすごく嬉しく思っています」と喜んだ。 「僕は常に全力で100%出し切る選手であるので、ファンの皆さんにそういうところを見ていただけると思いますし、しっかりグラウンドでプレーするところを見ていただきたいと思います」と意気込んだ同日の巨人二軍戦、『7番・指名打者』で入団後初スタメンで出場すると、1-3の2回一死走者なしの第1打席、先発・又木鉄平が1ボールから投じた144キロのストレートを打ちにいき、センターとセカンドの間に飛ぶフライとなるもこれがセカンドのグラブを弾く二塁への内野安打となり、嬉しい来日初安打。 1-3の2回二死一塁で平沢大河の打席中に二塁盗塁を決め、来日初盗塁をマークした。さらに2-5の6回無死走者なしの第3打席、田中千晴が投じた初球、150キロのストレートをセンター前に弾き返し、マルチ安打を達成した。 「しっかり練習していろんなことを学んで行って、トップレベルの選手になって千葉ロッテマリーンズの優勝に貢献できるような選手になりたいと思います」。将来は兄・レオネスのように愛される選手になるため、しっかりと結果を残し1日も早く支配下選手登録となり、ZOZOマリンスタジアムで熱いマリーンズファンの声援を受けたいところだ。 (アンディ・マーティン選手通訳=千葉ロッテマリーンズ・細間翔通訳) 取材・文=岩下雄太
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