テスラ、年間販売台数初の減少…株価下落傾向続く
米国の電気自動車メーカー・テスラの昨年の年間納車台数が、初めて前年に比べて減少したことが分かった。期待に反する業績に株価も弱含みとなった。 テスラは2日(現地時間)に公開した報告書で、2024年に年間178万9226台を納車したと明らかにした。これは2023年の年間納車台数(180万8581台)に比べて1万9355台減少した数値だ。市場の期待値180万台と2023年の販売台数181万台をいずれも下回った。年間納車台数が減少したのは昨年が初めて。 昨年10-12月期の納車台数は49万5570台で、2023年10-12月期(48万4507台)比1万1063台増加した。しかし、市場情報会社のファクトセットが集計した専門家の予想台数(49万8000台)を下回った。 中国などのライバル会社が欧州での市場シェアを拡大し、10-12月期のテスラの欧州販売台数が大幅に減少した。欧州自動車製造業協会(ACEA)によると、昨年1月から11月末までテスラは欧州で28万3000台を販売し、前年同期より約14%減少した。 テスラは中国市場でもBYDなど現地メーカーとの競争が激しくなり、販売が圧迫されている。 納車台数が市場の期待に及ばず、新年初取引日の同日、ニューヨーク証券市場で比較的大幅な下落傾向を示した。 この日、ニューヨーク証券市場でテスラの株価は6%以上急落した。先月26日から5取引日連続下落し、同期間の株価は462ドルから379ドルまで約18%下落した。