25歳で起業 岡山発・住宅業界SaaSベンチャーが倒産せず、起死回生できたワケ
出資を「しない」と判断する理由
■瀬戸内VCに聞きたい、出資の基準 初谷:僕に出資する or しない としたら理由はなんでしょうか。 山田:するって書いて終わりでしょ。 藤田:終わりですね。 初谷:これは僕に限らず、ベンチャーキャピタルの人が何を思って出資をする/しないって判断するのかを、僕を材料にして教えてもらいたいなということです。 藤田:僕らは人柄として諦めないところとか、ぶっちゃけそういうところぐらいしか見られないです。事業性など未来はわからないし、業界だけでなくビジネス全般ついても初谷さんの方が詳しい。 そういう時に何が決め手になるかって、やっぱり初谷さんが失敗したとしても一緒にうまい酒飲めるかどうかだと思っています。別に驕っているわけではないですが、投資をしていてもしていなくても、初谷さんを応援する気持ちは変わらないので。 初谷:それはすごくありがたいですね。 山田:「する」としたら、同じ船に乗せてもらえるんだったら、もうそんなありがたいことはないよねっていうのがする側の理由です。 「しない」理由をあげるなら、僕らにできることがあんまりないかもしれなくて、申し訳ないから「しない」方がいいんじゃないかなって。 もし僕らが関わることでこういうことができるかもしれない!って見つけられたら、積極的に出資させてくださいと言います。 初谷:やっぱり出資をする時には、この人には自分たちのこのリソースが使えるかもっていうところを考えての判断になるわけですか? 山田:いろんな人がいると思いますが、僕はそっちの方が健全だと思っています。 お金だけでもいいし、お金だけがインパクトがあるときもあると思うんです。でも、できるなら一緒にバリューアップをしていきたいし、僕らにできることが明確にあった方がコミュニケーションも楽しいと思っています。 事業成長に向けた挑戦の先に待っていたのは、資金調達の難航やメンバーへの退職勧奨、膨らむ赤字。そんなスタートアップの闇から光へと進めたのは、一番苦しい時に仲間が離れず、近くで支えてくれたから。さらに「辞める」という選択肢を持たなかったからこそ、逆風が追い風に変わったのだろう。
Setouchi Startup Flag(セトフラ)