シイタケ狩り、名水御膳…玖珠町山浦地区で日帰りツアー始まる 訪日客などターゲット
大分県玖珠町山浦地区で、シイタケ狩り体験や湧水を生かした食が楽しめる日帰りの「町ガストロノミーツアー」が始まった。町観光協会が訪日客(インバウンド)にも喜ばれるよう昨年から練ってきた企画。プランの見直しや土産品開発などを進めながら、ツアーの定着化を目指す。 地区内には県内で唯一、平成の名水百選に選ばれた「下園妙見様湧水」があり、住民が湧水を利用した豆腐作りをしている。 昨年春、過疎・高齢化に悩む同地区から「観光客に来てもらい、もてなしたい」と同協会に相談があり、取り組みがスタート。昨秋には海外客も募ってモニターツアーを実施し、ニーズを探ってきた。
24日にあった初回ツアーには7人が参加。湧水で栽培されたシイタケの収穫体験後、自慢の豆腐や地物野菜を使った「名水御膳」を堪能した。コースには他に、日田市との境を流れる慈恩の滝見学や道の駅・慈恩の滝くすでの買い物も盛り込まれている。 豆腐を作る「万年元気」代表でツアーの案内役も務める梅木逸美さん(73)は「里山の風景と名水の豊かな恵みを感じてもらいたい」。同協会は「水や食はもちろん、地元の温かいホスピタリティーも感じてほしい」とアピールしている。 11月3、9、14の各日にも開催予定。料金はJR豊後森駅からの送迎付きで1人1万4千円。問い合わせは同協会(0973-72-1313)。