『新型コロナワクチン冷凍庫』の行方 国から自治体、そして大学・病院・動物園へ!? 何を冷凍するのか
研究機関や医療機関で役立てられる超低温冷凍庫。熊本市によりますと、実はそれ以外の場所にもあるといいます。その場所とは? 熊本市感染症予防課 木村仁洋課長「動物園でも活用されている」 ■冷凍庫がサイの命をつなぐかも 向かったのは福岡市動植物園です。その使い道は…? 福岡市動植物園 笠志帆さん「ミナミシロサイの糞を冷凍する目的で導入しています」 冷凍された糞が保管される場所は外部の人が立ち入れないため、園の担当者に撮影してもらうと、確かに糞が凍らせてありました。 なぜ糞を凍らせるのでしょうか? 笠さん「ホルモンを計測して性周期を把握したり、妊娠結果を分かりやすくする」 福岡市動物園では、ミナミシロサイのオスとメス合わせて2頭を飼育。繁殖を目指していますが、サイは妊娠の把握が難しいと言われています。 しかし、糞の成分を分析すれば妊娠の兆候がわかることが明らかになりました。 その成分の分析を担う岐阜大学に送るまで糞が劣化しないよう、超低温で保管する必要があるということです。 笠さん「すぐに妊娠したことが分かるので、早く準備ができると思います」 大学から医療機関、動物園まで。新型コロナワクチンの保管に使われていた特別な冷凍庫が今、様々な場所で活用されています。
熊本放送