静岡商のダルビッシュ・山本敢生が明大に挑む…大学野球オータムフレッシュリーグ・15日から開催
第7回大学野球オータムフレッシュリーグが15日から3日間、草薙球場などで行われる。東京六大学を含む県内外12大学と県内の高校5校が参加。「静商のダルビッシュ」こと山本敢生投手(2年)を擁する静岡商は17日に明大と対戦する。 183センチ右腕・山本は、今大会の注目株の一人だ。10月の東海地区大会を制した大垣日大(岐阜)に対し、同大会前の練習試合に登板。0―1で敗れたが完投した。今度は明大に挑む。「強い印象しかない。大学生に投げるのは初めてで楽しみです。目立つのも好き。抑えたら注目されると思っています」と腕をぶした。 出身地にちなみ以前、自己紹介で「清水町のダルビッシュ」と書いた。もちろん、投球のお手本はダルビッシュ有投手(38)=パドレス=。昨秋、武器となるスライダーの曲がり幅を大きくしようとスリークオーターに変更。効果的に操れるようになった。 「1大会ごとに1種類ずつ覚える」と“本家”同様、変化球を増やし、今秋はスプリット、カットボールを習得。137キロ右腕は今大会でカーブ、チェンジアップを含めた5種類の変化球に磨きをかける考えだ。 静岡商は今春から3季連続で県8強にとどまった。曲田雄三監督(41)は「チームに足りないものがある。オータムはそこを知るきっかけにしたい。山本にはぜひ、大学レベルの打者との駆け引きを学んでほしい」と期待をかけた。成長するエースが、来年は4強の壁を打ち破っていく。 (伊藤 明日香) ◆山本 敢生(やまもと・かんう)2007年11月19日、駿東郡清水町生まれ。16歳。町立清水小1年から清水町ドリームキッドで野球を始め、小6年から投手挑戦。町立清水中では駿東ボーイズでプレー。183センチ、75キロ。右投右打。家族は両親、姉、妹。 ◆大会メモ 静岡市が推進する「野球を活かしたまちづくり」の一環で、下級生の試合出場機会を設けることなどを目的に2018年に開始。大学生は1、2年生主体で臨み、高校との試合も組まれる。
報知新聞社